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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
終結
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女の意思とは逆にヴィヴィオの体はそれを引き剥がそうとする。

「すごい力……! だけどこれぐらいで……!!」

 ロックを維持しながら苦い顔をするなのはは、そのまま聖のほうを見る。聖もそれに頷くと、自身の右手に魔力を収束させる。

 ……ヴィヴィオの体内にあるレリックだけを取り出して破壊。

「クラウン、やれるな?」

〈もちろんですよ。ヴィヴィオ様を救わなくては〉

「ああ。……行くぞヴィヴィオ!」

 聖は宣言すると右手の魔力を保持しながら床を蹴ってヴィヴィオの眼前に躍り出ると、彼女の胸部。ちょうど胸の中心に拳を放った。

「貫け閃光!! リヒト・エクスプロード!!!!」

 声と共にヴィヴィオの胸に食い込んだ拳から魔力が放出され、ヴィヴィオは来る下に叫ぶ。しかし、その瞬間ヴィヴィオの背中からずるりと音を立てるように赤い宝石のようなロストロギア、レリックが姿を現した。

「ぶっ壊れやがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 聖の声が響いた瞬間、ヴィヴィオの体内から吐き出されたレリックに亀裂が入り、一瞬にして砕け散った。

 そして、その砕けた余波で爆発が生まれ玉座の間を光の奔流が襲った。

 数秒の後、光の奔流が止むと玉座の間は大きく陥没していた。なのははふらつく足で陥没したフロアの中心に目を向ける。

 そこには肩で息をしている聖と、フロアに倒れこんでいる先程までとは違う少女の姿をしたヴィヴィオの姿があった。

「ヴィヴィオ……聖くん……!!」

 なのはが呼ぶと、それに反応するようにヴィヴィオの指がピクリと動いた。聖もそれに気がついたようで倒れているヴィヴィオに駆け寄ろうとするが、

「来ないで……。……だいじょうぶ、ひとりで立てるよ……」

 ヴィヴィオはふら付きながらも足をしっかりと立てて立ち上がった。その姿が嬉しかったのか、聖はヴィヴィオに歩み寄り彼女をきつく抱きしめた。

「……パパ。がんばったよ……」

「ああ……! よくがんばった! おかえり、ヴィヴィオ」

 聖はヴィヴィオを抱きしめ彼女の耳元で告げた。ヴィヴィオもそれに頷くと、聖の背中に手を回し、彼に身を任せる。

 二人が抱擁していると、なのはが駆け寄りヴィヴィオと聖もそれに顔を上げた。すると、なのはは大粒の涙を流しながら顔をくしゃくしゃにゆがめて二人を抱きしめた。

「よかった……本当によかった……!!」

「あぁ……本当にな……」

 なのはの背に手を回しながら聖も大きく息をつきながら全身の力を抜いた。
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