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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
終結
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の咆哮をあげながらヴィヴィオと激しくラッシュを繰り広げる。それによって生まれた余波は先程の比ではなく、玉座の間のいたる所に衝撃によって生まれた亀裂や陥没が生じていた。

 なのはは二人の戦闘を見て思わず息を呑んでしまった。

 ……これが聖君の本当の力。

 今まで自分達の前では決して出すことのなかった聖王の力を解放した聖の戦闘はかつてないほどの激闘だった。しかし、それを受け止めるヴィヴィオも凄まじかった。

 ほんの数秒二人の戦いに目を奪われていたなのはであるが、彼女はすぐに首を横に振り自身が今やるべきことに専念する。

 ……あと少し、あと少しでサーチャーが最深部までたどり着く!

 サーチャーの情報に目をやると、あとは最深部を残すだけとなっていた。恐らくだがあと一分もかからずに終わることだろう。

 だが、そこで聖がなのはの近くを通り過ぎた。いや、ヴィヴィオに打撃をもらい吹き飛ばされたのだ。

「聖くん!!」

 悲痛な声を上げるなのはだが、聖は叩き付けられてめり込んだ壁から頭から大量に出血した聖が顔を出した。

「ったく……さすが本物の聖王ってだけはあるな。紛いもんの俺とは力が明らかに違う」

〈そうですね。気を抜けば恐らくすぐにやられてしまうでしょう〉

「だけどそんな風にやられるつもりもねぇ! 娘に負けたなんて父親として恥ずかしいもんなぁ!!」

 頭から流れ出る血をバリアジャケットの袖で乱暴に拭いながら聖は追撃をしてくるヴィヴィオの攻撃を避けると、彼女のわき腹に蹴りを放つ。

 ヴィヴィオはすぐに返されるとは思っていなかったのか、苦悶に顔をゆがめて吹き飛ばされた。

(なのは! あとどれくらいだ!!)

(あと三十秒で最深部!)

「上等!!」

 聖はヴィヴィオを追ってもう一度彼女と拳をぶつけた。







 二人が戦う様子をゆりかごの最深部で妖艶な眼を向けながら観察しているクアットロは先程の聖に言われた言葉をくだらないと思っていた。

「いくら聖王の力を手にしたところで、貴方は所詮ただの紛い物……陛下を倒してここまで来るなんて無理に決まってるわ」

 ほくそ笑みながらモニタを見ていたクアットロだが、ふと聖が笑みを浮かべているのが分かった。

 しかもただ笑っているだけではない、クアットロが監視用に置いておいた自身のサーチャーに向かって笑みを浮かべていたのだ。

 ……なに? サーチャーはシルバーカーテンで見えなくしているはず……まさかそれを見つけたというの?

 彼女が疑問に思っていると、モニタの中の聖は声には出さずに口の形だけでクアットロに伝えた。『ミツケタ』と。

 瞬間、クアットロの全身に戦慄が走った。同時に彼女は自身の
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