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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
desire 9 カガリ・ユラ・アスハ 4
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の従兄弟でカガリの友人であった。
今のカガリに心を痛めてアレックス達を呼んだのである。
アレックス達はこの場を後にし、アヤカは拘置所に入る。
アヤカ「カガリ様」
カガリ「アヤカ…?丁度よかった…話があるんだ」
アヤカ「何でしょうか?」
カガリ「…アヤカ。政治家が国民のためにすべきこととは、何だ!!?」
カガリの問いに後ろにひっくり返りたい衝動に駆られたアヤカは、その衝動との戦いに勝利した自分を褒めてやりたいと思った。
アヤカ「(カ、カガリ様…一応政治の勉強はしてましたよね…?)基礎に戻るのはいいことですけど、ちょっと戻りすぎでは…?」
カガリ「誤魔化さずに答えてくれ!!」
アヤカ「一体どうしたんですか?」
アレックス達との話を聞いてないアヤカは首を傾げるしかない。
カガリ「アスラン達と話したんだ…」
アヤカ「はい」
カガリ「お父様の事を馬鹿だと、理念に囚われすぎて頭がおかしくなったと評した」
アヤカ「そ、それはまた…」
アレックス達も随分とストレートに言ってくれたものだ。
まあ、実際その通りだが、とアヤカは思う。
オーブの政治家の中には、そう考えている者もかなりいるはずだが、一言でもウズミを批判すると、カガリが目の色を変えるため、口を噤んでいるのだ。
カガリ「腹が立った。殴ってやろうかと思った。でも、でも…」
握り締められたカガリの拳の震えが大きくなった。
カガリ「あいつら言った事は…正しいんじゃないかって、思えてならないんだ!!だからアヤカ、教えてくれ!!政治家が国民のためになすべきこととは、一体何なんだ!!?」
アヤカ「そうですね…国民の生命と財産を守る事だと思います。言っておきますが、これは最低ライン。これが出来ない政治家は、無能と言われても文句は言えません」
カガリ「…つまり、お父様は……」
噛み締めたカガリの唇から、赤い鮮血が流れる。
アヤカ「ウズミ様が統治していた頃の殆どは間違いなく名君でした。内政手腕は勿論、中立を貫いた外交手腕も、参考にさせて頂いている政治家もいます。ただ、最後の最後で、理念という誘惑に心を奪われた…」
カガリ「何故だ!?何故、それを今まで黙っていた!!?」
アヤカ「言ったとしても、あなたは聞く耳を持ちましたか?ユウナ様達を、自分の意見を聞き入れない邪魔者としか見ていなかったのは、あなたでは?カガリ様は自分は未熟だ、未熟だ、といいつつ、何であそこまで自分の意見に固執出来たか不思議でなりませんでした。しかしそのうち分かりましたよ。あなたの言う“未熟”とは、
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