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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
desire 7 カガリ・ユラ・アスハ 2
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シン達から見ても政治的知識があまりにも足りなさすぎる。国の代表は政治家だ。国の理念を叫ぶだけではない。」
キラ「アスラン!!」
アスランのあまりの非難にキラが叫ぶが、アスランは私から視線を外さない。
アレックス「君は、オーブの国民のための、結婚を拒み、オーブに帰ろうともせず、今までAAでのうのうと過ごしていたのか?オーブ軍がミネルバを攻撃するまで。オーブが連合に出兵を強制されても、オーブ軍が出撃しても、オーブ軍が連合軍と合流しても、何もせずに?」
アスランの言葉に私は目を見開いた。
カガリ「ち、違う!!あのまま戻っても、傀儡にされるだけだった!!私は、私は、オーブを守るために!!」
アレックス「それで?」
カガリ「え…?」
アレックス「さっきも言ったが、君が出て来たところでオーブが連合を裏切れるわけがないだろう。当然だ…家族や友人が暮らす自国を焼かれるのを望む馬鹿がいるものか」
カガリ「それは、それは、でも!!あのままだったら、オーブの中立の理念が…」
アレックス「国民の命と、理念。君はどちらが大切だというんだ?」
底冷えするような視線に、私は戦慄する。
それはユウナにも言われたことだ。
カガリ「それはもちろん、国民の命だ!!だ、だけど、中立を保つことで、国民の危機が減る!!お父様の意思を、オーブを守るために…!!」
アレックス「カガリ…ウズミ様の意思を守る、オーブを守る、それは国民の命とはイコールじゃない」
私の言葉をアスランは冷徹に切り捨てる。
アレックス「カガリはオーブという器だけを守りたいのか。その器に住む国民を守ろうとは思わないのか。政治家は理念を叫ぶだけではいけない。理念は確かに必要だ。オーブのようなのがな。だが、それは時と場合による。理念のために国民が危険にさらされては意味がない。民を守るための理念だ。理念を守るための民じゃない。君はシンの一件で何も学ばなかったのか?」
カガリ「それは…」
私の脳裏に過ぎるのは、自分に向かって叫ぶシンの姿。
だけど、父が守り通した理念を崩してしまうことを認めたくない。
それを見透かしたアスランは失望したように私を見つめる。
アレックス「中立という理念を守れば満足か?オーブという国を守れば満足か?君を敬愛する軍人達や友人達で固めれば、誰も意見せず、君の言葉に頷くだろう。それで君は満足か?」
カガリ「な、にを」
問われても、意味が分からない。
だって、大切なことじゃないか。
中立を守ること。
オーブを守ること。
何故、何故、彼は責めるように言うのだろうか。
アレックス「国民の心は、離れていくとしてもね」
カガリ「何を…何を言ってるんだアスラン!!私は、オーブを守りたかった
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