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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
desire 6 カガリ・ユラ・アスハ
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恐らく視線を向けた本人にとっては、事件でもなんでも無いんだろう。
だが、少なくとも向けられた側、私とキラにとってソレは事件と呼べる代物だった。
何故なら視線に込められている物が尋常じゃなかったからだ。
物理的な重さをすら持っているんじゃないかと錯覚させられるような殺気を帯びた視線。
灼熱の紅い瞳が一対、視線だけで自分達の行動を束縛する。
だが、それも急に逸らされる。
少年は何事も無かったかのように周囲の人間の輪に紛れて消えた。

キラ「デュランダル議長、彼は…?」

デュランダル「ん?ああ、シンですか。いや、失礼。まさか彼があなた方にあのような目を見せるとは思いませんでした。後で充分、注意しておきましょう」

キラ「いえ。ただ視線が合っただけですから」

とは口にしながらキラも私も、視線が合っただけとはとても考えられない。
私に至っては、未だ視線に捉えられたまま口を聞く事も出来ない有様である。

キラ「ただ、彼が何故、僕達にあのような視線を向けたのかが気になるんです」

デュランダル「ふむ…これは私の想像の範疇を出ないのだがね、それには彼の経歴が関係しているのかもしれない」

キラ「経歴?もし差し支えがなければお聞かせ願えませんでしょうか?」

デュランダル「ああ、それは構わないだろう。少なくとも視線を向けられた君達には、聞く権利が有るんじゃないかと私は考えている」

そして議長の口から語られた内容は、キラと私に少なからぬ衝撃を与えた。
彼、シン・アスカと言う少年がオーブ出身者である事。
先の大戦で連合軍がオーブに侵攻した際に、戦火に巻き込まれて家族を失い孤独な身の上になった事。
戦後、プラントに移民してザフトに入隊した事。

キラ「そのような過去が…」

デュランダル「彼もまた被害者の1人であり、戦争を憎む気持ちは強いはず…しかし彼はザフトに入隊し、MSのパイロットとなった。力を身につけ戦火の盾となる道を選んだのです。力が無ければ守るべきものも守れない…と」




































その後、私達はユニウスセブンが地球に向かっていることを聞かされる。
通路を歩いているとミネルバクルーの会話が聞こえて来る。
そこにはアスランの姿もあった。

シン「ユニウスセブンが落ちている!?」

レイ「ああ。ミネルバはこのまま破砕作業に出るらしい」

シン「じゃあ強奪部隊はどうなるんですか?」

アレックス「断念だろうな。強奪部隊よりユニウスセブンの方が優先されるだろう」

ヨウラン「でもさ、何で俺達が行かなきゃ行けないんだって話だよな?」

ヴィーノ「ユニウスセ
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