第二話
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隊と決まっているからね」
「そうなんですか、おめでとうございます」
呆れたシャーニッドに続いたハーレイからの説明を聞くことによってようやく理解したレイフォン。
「まあ私自身の事はともかくお前はいいんだな」
「はい、お願いします」
「……というわけだ。フェリは良くてレイフォンは駄目だというのもおかしな話だろう」
「それはそうですけど、もうレイフォンとは戦えないんですか」
「まあ、少なくともツェルニ在学中は無理だろうな」
ニーナが告げた内容にクララがガクッと膝を落とす。
「おい、大丈夫か」
あまりの落ち込みようにおもわずニーナがクララの肩に手を置く。小刻みに震える肩に慰めをかけようとするが結果として不発に終わった。
「ふっふっふっ、そうですか。そうなりますか」
「クララ、戻ってこい」
不気味な笑みを浮かべたヤバそうな雰囲気に連れ戻そうとするがニーナに構わず自分の世界に篭ってしまっていた。
ニーナにとって最後の武芸大会、それに伴う小隊対抗戦が行われたがレイフォンとフェリがいないにも関わらず不敗のまま終えることができた。
対抗戦は第一小隊が全勝でトップを獲得し、クララの率いる十四小隊は一敗で二位という結果を残した。
武芸大会に至っては攻のクララ、守のニーナを中心に他の武芸者を配置し危なげなく勝利を積み重ねた。
そして再びこの時がまわってきた。
生徒会長選挙である。今年で二期勤めたサラミヤが卒業するため次は誰がなるのか話題になっていた。
ニーナの所にも武芸長就任要請をする立候補予定者が次々と訪れていた。彼女が訪ねてきたのはそんな中だった。
「ニーナ、居る?」
そうして教室を覗いたのは知る人ぞ知る生徒会の裏番、レウ・マーシュだった。
二期連続で副会長を務めた彼女が立候補すれば勝利は確実だとみられていたが本人にその気はなく、早々に出馬しない旨を広言していた。もっともそれが候補乱立の要因の一つともなっているが本人はそんなことに責任など取れない、という態度である。
「なんだ」
「ちょっと来てくれる」
「構わないがどうしたんだ」
「まあ来ればわかるわよ」
はっきりと用件を言わないレウに疑問を覚えるが来ればわかるとの言葉通り話すつもりが無いようなので後についていく。その先の部屋にいたのはクララだった。
「どうしたんだわざわざこんなところに呼び出して」
「ニーナ、武芸長になりません?」
開口一番にクララが告げたのはそれだった。そしてそれを聞いたニーナの抱いた感想はいきなり何を言いだすんだ、というものだった。
「私、会長に立候補するんでその根回しですよ。ちなみにレウさんには副会長をやってもらうつもりです」
「お前来年で三年生だろう、早過ぎるんじゃないのか」
いきなり告げ
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