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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百六十話    『決戦(4) 闇落ちの心。進む戦況』
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ゆりかごの玉座の間に到着したシホだったが、戦闘機人のクアットロは幻影だったためにこの場にはいなかった。
だが、シホはそれは今は置いておくことにして玉座の間に無理矢理座らされているオリヴィエと鎖で吊るされているなのはを救出するために、まずなのはに手を伸ばした。
だがその時にオリヴィエの叫び。

『なのはは、罠です!』

という叫び。
それによってシホの脳裏に悪寒が走る。
だが半場救出していたなのはの手がシホの体に触れる。
それによってシホの体に衝撃と激痛が駆け巡る。
その思いがけない衝撃によってシホは地面に転がって痛みによる呻きを上げる。

「なのは…どうし、て…?」

シホはなんとかなのはに声をかけるが、なのはは虚ろな目をしながらシホを見下ろし、

「…お願い、シホちゃん。“死んで”…」

と、無情の言葉を言い放つ。
意味が分からずにシホが少し混迷しているがすぐにその答えがクアットロが映るスクリーンの先から聞こえてきた。

『アーッハッハッハ! いいザマねぇ。シホ・E・S・高町!』

クアットロの人を見下しているかのような笑い声にシホは思わずスクリーンを睨む。
だがクアットロは動じた様子はなく笑みをさらに深めて、

『クックックッ…! 姉妹のように思っていた相手に『死んで』なんて言われる気持ちはどう? 苦しい? 苦しいでしょう?』
「きさ、ま…! なのはに何をした!?」
『あら〜? もう分かっているんではなくてー? 高町なのはの意識は今私達が握っているのよ! さぁ、高町なのは? あなたの力を見せてちょうだい!』
「…はい」

なのははクアットロの言葉に頷き、その手に紫色の水晶玉を取り出す。

「それは…ッ!?」
《まさか!》

シホは目を見開いて驚愕し、一緒に事態を見守っていたレイジングハートも声を上げる。
そう、それはまさにレイジングハートを紫色に染め上げたような、しかしそれはまさにレイジングハート瓜二つだったのだ。

「…“レイジングハート・プルート”、セットアップ…!」

そのなのはの言葉によってなのはは虹色の光に包まれる。
そして患者の着ているような服装から、バリアジャケットを纏っていく。
その姿はエクシードモードと装飾はほぼ同じものだったが、唯一服色だけは紫色であった。
さらには杖状へと変化したレイジングハート・プルートは金色のフレームの部分が銀色で中心に紫の宝石が埋め込まれている感じのレイジングハートの姉妹機ともいう感じにほぼ同じ姿であった。

「そんな!? これって、レイジングハートと同じ…!」
《私と同型機なのですか!?》

なのははセットアップが終わると、まだ倒れているシホに向けて杖の先を向ける。

『どーう? なかなかの完
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