第二話
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
じゃねーか』
『そりゃーねぇ…最近連敗してっからなー』
更に『おジャマグリーン』と『おジャマブラック』
までも実体化し、アリサの苛立ちを煽る
『おジャマイエロー』
『おジャマブラック』
『おジャマグリーン』
彼等の特徴を表すなら
それぞれ黄色、黒、緑の気持ち悪い見た目のモンスターといえばそれで充分だろう
デュエルアカデミア周辺の森の中
誰もいないその場所で
アリサは苛立ちを隠さず『おジャマ』たちに当たり散らしている
その原因は、高町なのは
以前のデュエルでは、少しはマシなデッキになったら戦ってやる〜などと格好いい台詞で締めたアリサであったが
同じクラスであればデュエルをする機会は案外多い
それも授業の一環であるのだから当然アリサに拒否する権利はない
つまり、ここ一ヶ月の間で高町なのはと幾度かデュエルしているわけなのだが…
その結果は
ーーー
(事故っちゃったせいでモンスターはいないけど…私の伏せカードはシクレアのミラフォ…これで護りは磐石よ!)
「私はタロちゃんを生け贄にサイコ・ショッカーを召喚!アリサちゃんの罠は無効だよ!」
「ふ…古いうえにキモいカードを…!」
「でも強いもん!サイバーエナジーショック!」
「ぐぅううぅ!」
ーーー
「スパイラルドラゴン(攻撃力2950)を生け贄に捧げて召喚したストロング・ウインド・ドラゴンは攻撃力3825!貴方のデッキにこれを上回るカードはあるのかしら?」
「特殊召喚した『レイジングハート』(攻撃力2500)にデーモンの斧を2枚装備で攻撃力4500だよ!」
「は?」
ーーー
「手札を一枚捨てて『鳳翼の爆風』を発動!」
「ごめんね!アリサちゃんに貰った『神の宣告』を発動だよ!」
「むきー!」
ーーー
「なんで!なんであんな雑魚デッキに負けるのよー!」
巡り合わせが悪いのか、とにかく負け続けていた
今日は休日ということもあり、事ある毎にデュエルデュエルと纏わりついてくる彼女から離れるべく
森を散策しつつ鬱憤を愚痴っているのだ
『コンボっつーかなんつーか…』
『相手が、どうこう言う前に姐さんのデッキがバランス悪すぎるんじゃね?』
『だから、ミンゲイドラゴンでもいれようって言ってるじゃん』
ミンゲイ・ドラゴン
能力の低い下級ドラゴンではあるが二体分の生け贄になる上に自己再生までする
ドラゴン族なら必須ともいえるカード
それさえ入れれば少しは手札事故も減るはずなのだが
「嫌よ、あのデザインは私の美意識に合わないもの」
『んなこと言ってるから勝てねんじゃねーかな…』
『おジャマブラック』の至極
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ