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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
desire final 誓い
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ンを見つけるとハイネの意図に気づく。
オレンジ色のリボンが捲かれた、白い花束。
オーブで亡くなったシンとナオトの家族のための物。
多分ハイネなりの献花なのだろう。
ハイネ「みんなで一斉に投げるか?」
ルナマリア「いえ、ここは1人1人投げませんか?クレア、ハイネ、ステラ、私、レイ、アレックス、ナオト、シンの順番で」
アレックス「そうだな」
海へ、花を投げる。
ルナマリアが言った順番通りに。
ナオト「(お父さん…お母さん……)」
ナオトは花を投げると亡くなった両親を思いだす。
まだ幼かった自分を守るためにブルーコスモスの連中の銃弾の盾になった父と母。
父と母が自分を守ってくれたおかげで自分は今ここにいて、アレックスと共にいられる。
ナオト「(お父さん…お母さん…ありがとう…私、幸せになるから……)」
白は淡い飛沫を上げて、ぷかぷかと浮いた。
深い色に浮き立つように。
花は、少しずつ、攫う波に遠くへ運ばれるのだろう。
クレア「終わってしまったね。デスティニープランも施行されて、戦争が起きることは無くなった。さてと…これから僕達はどうしようか?」
クレアは空を見上げながら口調だけ愉快そうに。
ナオト「この平和が無くならないように守り続けていかないと…」
ハイネ「……そうだな」
ルナマリア「帰りましょうプラントへ。そして守りましょう。プラントを私達が。あそこには大切な物が沢山あるから」
レイ「分かっている。まだクライン派の残党、過激派が残っているからな」
ハイネ「明日からまたハードスケジュールだぜ」
ハイネは視線を巡らせながら言った。
その視線は空を見上げて、その大空の先、宇宙にあるプラントを見上げていた。
クレア「やっと戦争は終わったけどこれからもプラントを守るために僕達が頑張らないと…」
シン「ああ、これから先、どんな困難が待っていたとしても、俺達は負けない。」
アレックス「そうだな、この平和を仮初の物にしてはいけない。この平和を永遠に続けさせる。それが、俺達“人類”の戦いだ」
ルナマリア「そうですね…」
シン「帰ろう、プラントへ」
自分達の故郷プラントに。
その時であった。
アレックス「…?」
ステラ「シン、綺麗な音が聞こえるの」
シン「え?」
ステラが綺麗な音にはしゃいだように言った。
レイが言われて耳を澄ます。
レイ「ピアノの音だな」
ルナマリア「でもどうしてピアノが?ここは市街地から大分離れてるのに…」
ハイネ「何なんだ?」
頷いてすませた耳が拾う音にアレックスは微笑んだ。
それはいつか聞けたならと夢想した音。
アレックス「ニコル…ようやく聞けたな…
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