10話
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一部なのだから」
「それで…その一部を捨てないでどうするつもりだ?」
「君に勝つ!僕は僕の全てを抱えたまま、君に勝手見せるそれが僕の覚悟だ!」
剣の目には溢れんばかりの闘志を発せられていた。
「傲慢だな。口では何とでも言える。行動で示してくるか?」
「言われなくても!」
剣と夕の第2ラウンドが開始される。
「はぁぁぁぁぁ!」
剣は今までの対戦が嘘の様に双剣の乱舞を放つ。
「スターバースト・ストリーム!」
ここで剣の速さが大きく跳ね上がる。無意識の内に抑えていた力が解放されたのだ。
「部分鉄塊…乱打!」
夕は両手を鋼を超える強度に変え、剣の双剣にぶつける。拳と双剣が激しく打ち合う音が何重にも鳴り響く。
「確かに早いな。だが、そんな軽い攻撃ではいくらやっても鉄塊は破れないぞ」
「そうだね。でもこれならどうだい」
剣は夕の左腕にに双剣を接触させる、切りつけるのではなく、当てているだけだ。夕が疑問に思っていると双剣のデバイスの後ろが開き、魔力がジェット機のエンジンのように噴射される。
「バスターソードォォォォォ!」
噴射されてついた勢いと剣の力が合わさり、夕の左腕を一気に押す。勢いは止まらずそのまま夕の左腕を間接と逆に押し込んだ。つまり夕の左腕をへし折ったのだ。
「このまま。君を倒「油断してじゃねぇ!」
剣の瞳に希望が映ったが、それはすぐにかき消される。腕を折りはしたが夕の攻撃の勢いは衰えることを知らずに攻めてくるのだ。だか左腕がない分、攻撃パターンは減り格段に避けやすくなる…………………はずだっだ。少なくとも剣はそう考えて左腕から注意をそらした。だが油断した剣の身体に拳が突き刺さる。左の拳が。
「ゲホ!なんで、左腕が…確かに折ったはずなのに…」
「起きたら答えやるから今は休め。」
「…勝てると思ったのにくやしいなぁ…。三河…僕は情を捨てるつもりはないからな…ね」
「好きにしな。だけど、かけるべき相手とかけるべきではない相手を見定めて割り切れるようになりな。そうじゃないと、取り返しのつかないことになるぞ」
剣は意識を手放した。
意識のない剣を肩に担ぎ上げ、医務室に運ぶ。道中、高町逹にも質問をされたが剣が目を覚ましたら話すと言って黙らせた。
「ここは…そうか、僕はまた負けたのか?「そうだ」三河!」
その後に剣が落ち着くのまって質問タイムが始まる。
「三河、教えて欲しい。どうして僕が折ったはずの左腕を動かすことが出来たんだ?」
「ああ、確かに折れたよ。すごい痛かった」
「それじゃあ何故なんだ?」
「簡単だ。治ったんだよ!」
こともなげに言う夕にさすがの剣も声を荒げる。
「僕を馬鹿にしている
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