暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
新たなる力へ
Trick65_ちょっと正座して
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ゃん、壁馬鹿状態になっているの。気付いていた?」

「壁馬鹿?」

「そう。何か難問の壁にぶつかった時、それを超える快感に酔って壁にぶつかり続けている。
 今の琴ちゃんの目的は、合格する事じゃなくて、挑戦そのものになっていない?」

「ッ!?」

自分でも気付かなかった図星を突かれ、美琴は息をのんだ。

「琴ちゃん、間違えないで。今の目的は明後日の試験に合格すること。
 信乃の性格だから、不合格だったら本当にA・Tを教えない。

 それを踏まえて、琴ちゃんの今の目的は何?」

「・・・明後日の試験に合格して・・・A・Tを教えてもらう事・・です」

「当たり。決して試験を“自分の全力だけ”で受ける事じゃない。分かった?」

「はい・・・・」

「それじゃ、これから何をするか分かっているよね?」

「・・・でも私、昨日誘われたときは断っちゃったし・・・・」

「そんな理由で拒否する人は、私達の中にいると思う?」

「いないけど・・・でも今さら勝手すぎるかなって・・・」

「家族である私と玲ちゃん、友達である婚后さん達を信じられない?」

「・・・信じる」

「そっか♪ じゃあ、一人で言えるね♪?」

「・・・うん!」

恋に恋する乙女、などと呼ばれる人がいるが、今回の美琴も似たようなものだったのだろう。

合格することではなく、挑戦する事に意味がある。良い言葉だと思う。

だが、結果が伴なければ、ただの自己満足だ。

美琴はそれに気付く事が出来て、自分を改めた。
そしてA・T初心者同盟に参加を申し出たのだ。

「ごめん、みんな! 私も初心者同盟に入れてください!!」

頭を下げた美琴に、他のメンバーは同時に笑顔で頷いた。


本日のA・T試験組の成果。


1位 婚后光子
    ≪歩く≫は習得済み。
    ≪走る≫は100mを8.5秒(時速42km)で走破。

2位 西折美玲
    ≪歩く≫は習得済み。
    ≪走る≫は100mを9.1秒(時速40km)で走破。

3位 御坂美琴
    ≪歩く≫は習得済み。
    ≪走る≫は100mを9.3秒(時速39km)で走破。

4位 西折美雪
    ≪歩く≫は習得済み。
    ≪走る≫は100mを9.6秒(時速37km)で走破。

5位 泡浮万彬
    ≪歩く≫は習得済み。
    ≪走る≫は100mを10.6秒(時速34km)で走破。

6位 湾内絹保
    ≪歩く≫は習得済み。
    ≪走る≫は100mを10.8秒(時速33km)で走破。


つづく

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