激戦開幕
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言われ、サルディアは素直に頷く。
「アイゼンフロウ、止まって」
「グウ?」
「ほら、その人怖くてもう何も出来ないみたいだから。ありがとね、アイゼンフロウ」
「ガルアアアアッ!」
展開した魔法陣に吸い込まれていくアイゼンフロウ。
それを笑顔で手を振ってサルディアは見送る。
「さーてと・・・そろそろ本題に入ろうぜ、クロス」
「だな。お前達、血塗れの欲望の本拠地や、奴等についての情報はないか?」
クロスの問いに、ヒルダによって縛られたメンバー達がざわつく。
バラム同盟の一角を担う闇ギルドの名前が挙がったのだから当然だろう。
その問いに対し、アイゼンフロウの恐怖に未だ立ち直れないギルドマスターに代わって、先ほどスバルのライトニングショットを喰らった男が口を開く。
「本拠地は知らねぇ。そもそも、バラム同盟のギルドの本拠地を知ってるギルドなんてそうそうねぇんだ。それにオレ達は血塗れの欲望の傘下じゃねーしな」
「そういうものなのか・・・」
「だけど、だ」
「?」
これは予想以上に大変な事かもしれないと考えたライアーが溜息をつく。
が、それを遮るように、男が続けた。
「災厄の道化なら、話は別だ」
「災厄の道化?」
「奴等は血塗れの欲望の傘下ギルドっつーか、支部って感じだ。当然本拠地は知ってるし、血塗れの欲望と災厄の道化はセットで動いてる。当たるならまず災厄の道化を当たるべきだな」
「なるほど・・・」
男の言葉に頷くクロス。
そしてライアー達に目を向けた。
「となれば災厄の道化を探すのが手っ取り早いな。行くぞお前達!」
「はい!」
「うん!」
「おうよ!」
「了解!」
主の号令に返事をすると、5人は闇ギルドの建物から姿を消した。
その姿を、先ほど情報を喋った男が見つめる。
「さて・・・これだけ情報を与えれば十分ですかね」
「は?お前、何言って・・・」
突然喋り方が変わった仲間を見て、別の男が首を傾げる。
「あの人は私だけで十分だって言ってましたけど、私だって皆さんの為に何かしたいんですよ」
「お、おい、お前・・・」
「だから態々闇ギルドの人に変身して、スバルさんの魔法弾を喰らって・・・思ったより痛かったなぁ」
ぱさっと縄を解き、男は立ち上がる。
その姿がゆっくりと煙がかっていき――――――煙が晴れた時、そこに立っているのは少女だった。
キャラメルカラーのセミロングに黒いウエストコート、白いシャツに黒いフ
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