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ペルなの
番外編1
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「自分磨きって具体的にはどんなのよ?」

「それは魅力とか学力とか勇気とかを上げて気を引こうかな、と」

「お前のそれ等、まだカンストしてねえの?」

※無海朱音のステータス
学力:天才
魅力:美しき悪魔
勇気:漢

「成せばなる!限界は自分が諦めた瞬間に決まるんだよ!」

「良い言葉だけど、実際問題これ以上どうやって上げるんだよ?」

「それを相談したいんだよね。コーヒーもワックもカラオケも神頼みもその他諸々も頭打ちな感じがするのは否めないから、こう新しく上げる何かが欲しいんだけど」

「完璧にカンストしてるじゃん。もう無理っしょ」

「限界は…!」

「いや、それはもういいから」

「ソレ等が無理なら新たなステータスを開拓してみてはどうでしょう?」

「新しいの?」

「はい。例えば情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ等でしょうか」

「成る程…」

「それ、有名なセリフの一部……」

「情熱と言えば真田先輩、気品優雅さと言えば桐条先輩、よし!早速聞いてみるよ!ありがとうアイギス!」

「役立ったみたいで良かったであります」

「それでいいのかよっ!」

「決まったからにはこうしちゃいられない。第四回『ドキドキ☆荒垣先輩をラブズッキュンさせる為の超特別課外活動部会議』はこれで終了!二人共ありがとう!では去らば!!」

風の様に支払いを済ませ何処かに行く彼女。

アイギスも彼女が居なくなると順平に挨拶を残し、店から出ていく。

そして一人残される順平。

「……やっぱアイツ、ダチとかならともかく、恋人とかにするのは度胸がいるよな。ステータス上げるべきなのはアイツじゃなくて荒垣さんの勇気じゃね?」

ある意味、一番的確な助言を聞く人は居らず虚しく宙に消えた……


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