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書く執念
第一章
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るんですか」
「そうしてくれるんですか」
「うん、そうしたいわ」
 笑顔でだ。織田はこう言うのだった。
「やっぱここええ店やさかいな」
「ほなずっと来て下さいね」
「うち等何時でも待ってますかさい」
「カレー用意してますね」
「頼むで。わしも書くさかい」
 この言葉と共にだ。織田はまた書きはじめた。そしてその彼の前の席にだ。
 そのカレーが来た。最初から御飯とルーを一緒にしている。それで白いお皿の上にカレー色だけがある。そしてそのカレーの上のくぼんだところに卵が入れられている。 
 そのカレーを置いてからだ。おばちゃんが言った。
「インディアン一丁」
「じゃあ貰うで」
「はい、どうぞ」
 おばちゃんの声を受けながらだ。織田は原稿用紙とペンを一時横にやってそのうえでだ。カレーの皿を前に持って来てからだ。

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