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久遠の神話
第九十九話 四人の決断その三
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「その時にわかるのだからな」
「六日後に」
「その時に聞こう」
「そうさせてもらいます」
「そうですか、では」
 それではとだ、声も応えてだった。
 その気配を消した、そのうえでだった。
 大石はマガバーンにだ、あらためてこう言ったのだった。
「では私達は」
「道が決まりましたね」
「はい、上城君にもお話をして」
「あのお二人にも」
 工藤、高橋にもだというのだ。
「お話をしてです」
「今後のことを考えていきましょう」
「そうしましょう」
 こう話してだ、そしてだった。
 二人はすぐに上城と工藤、高橋に連絡をした。だが既にだった。
 三人も知っていた、それで工藤は携帯で連絡をしたマガバーンに対して確かな声でこう言ってきたのだった。
「それでなのですが」
「はい、ではですね」
「五人集まり」
 そしてだというのだ。
「今後のことについてお話をしましょう」
「そうですね、いい機会です」
「では場所は」
「私の家に来てくれますか」
 マガバーンが今住んでいるこの屋敷にというのだ。
「そうしてくれますか」
「ご自宅にですか」
「来て下さい」
 まずは工藤に告げる。
「そして警官の方も」
「それに上城君もですね」
「上城君については」
 見ればだ、大石が連絡をしていた。そのうえで彼と話している。
「既に連絡がいっています」
「それでではですね」
「今すぐここに来て欲しいです」
 そのうえでだというのだ。
「お話しましょう」
「わかりました、それでは」
 工藤も頷いて答えた、そのうえでだった。 
 三人もすぐにマガバーンの屋敷に集まった。白いインドの趣があるその応接間においてだ、早速話となった。
 その中でだ、まずは大石が言った。
「私とマガバーンさん、一尉さんと警部さんはです」
「六日後ですね」
「最後の闘いをすることになりました」
 こうだ、彼は上城に話した。
「そして上城君がです」
「最後に残ってですね」
「そうです」
 そしてだというのだ。
「加藤さんと闘ってもらいます」
「僕が戦いをですね」
「終わらせるのです」
 まさにだ、そうなるというのだ。
「貴方が」
「そうですか」
「そして私達は」
「もうこれで、ですね」
「上城君にお任せすることになります」
 戦い、その結末をだというのだ。
「申し訳ないですが」
「声が決めてきました」
 マガバーンはここでこのことを話した。
「一方的にですが」
「何故そうしたのか、ちょっと」
 上城は首を傾げさせて言った。
「何か」
「声の意図がわからないですか」
「はい」
 こう大石に答えるのだった。
「ちょっと」
「剣士同士を最後まで争わせるのが声の願いだからですね」
「はい」

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