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心は王様で
第一章
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。俺は確かにギャンブラーだけれどな」
「王様っていうのかい?」
「それだって」
「心は王様さ」
 そうだというのだった。
「まさにな」
「だからそんなに負けてもかい」
「平気なんだな」
「ギャンブラーってのは余裕なんだよ」
 そういうものだとだ。アハマドは実際に余裕のある顔で周囲に話す。
 彼はまだテーブルについてそのうえでカードをしていた。ポーカーの勝負を続けているが今は相手が向かい側にいない。彼一人が席に座っている。

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