8話
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「なかなか早いな。ならこっちも早い動きで行くぞ」
夕は剃(地面を連続で蹴り高速移動する技術)でフェイトに接近し蹴りを放つ。虚を突かれるがとっさにプロテクションでガードする。しかし、夕は止まらず、その体勢から連続蹴りを放つ。2撃目でプロテクションに亀裂が入り、3撃目で破壊する。そのまま飛び退こうとするフェイトの腕を俊敏な反応で捉え、もう一度蹴りを放つ。デバイスでガードするが夕の蹴りはデバイスを真っ二つに砕き、そのままフェイトの意識を刈り取る。
フェイトの意識が途切れると同時に結界が解かれる。試合が終了したのだ。観戦していたメンバーはAAAランク魔導師のフェイトに無傷で勝利した夕に驚愕していた。
その後、フェイトをクロノが医務室に運んで戻ってくるまで休憩となった。
訓練室の地面に座って休んでいる夕に剣が近づいてくる
「三河」
「ぬ?」
「本当に強いね。フェイトに無傷で勝つなんて」
「言ったろ鍛えているってな。魔法なんて使えなくてもあれくらいできる人は少ないが確かにいる。俺もその一人である。それだけだ」
「剃っか…質問いいかな?」
「…どうぞ」
「君のその腕からどうしたらあれだけの力がでるんだい?…あっこれって聞いていいことなのかな?」
「別にいい…答えは筋肉の質の問題だ。人間の筋肉には《持久力はあるが一撃の爆発力が低いもの》と《爆発力はあるが持久力の低いもの》、《持久力も爆発力の両方を併せ持つもの》が存在する。俺の身体はその3つ目の筋肉で構成されているから見かけ以上の力が出せるってことだ」
「それって僕にもできたりする?」
「できるけど、おすすめしない。内容は過酷な上に時間がかかる。トレーナーが優秀じゃないと体のバランスが崩れることも多い。それでもやるか?」
「遠慮しとくよ」
「そうか…それで次の対戦相手はあんたでいいのか?」
「うん…今の僕じゃ君に勝てないかもしれないけど全力で行かせてもらうよ」
初日最後の対戦相手は神谷剣。両者が構えをとり、試合が開始される。誰もが激闘になると予想し見守ったが、実際の試合はそうはならなった。剣が明らかに試合を長引かせるような戦い方をしたのだ。決して無理な攻撃をせずに防御を優先し、夕の動きを観察していた。夕はその狙いを少しして理解する。
「(目的は俺の技や動きを少しでも多く観察し、次の対戦に生かすことか………つまり今回は勝つ気はないってことか?なら、とっとと技を見せて終わりにさせてもらう)」
その後の結果はあっさりしていた。夕は神谷の刀を鉄塊で受け止め、出来た隙に拳を叩き込んで終了となった。新たな技こそ出したがまだまだ技や歩法は残っているので夕には余裕があった。
クロノ提督と話し合い。このロストロギアが外れるまで対戦を続けることとなった。
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