黒と緑の攻防
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いい、エア」
ギルガメッシュのことばに反応し、三つの刃が回転し暴風を作り出す。
(力を解放したのか!?)
エアと呼ばれるあの剣は、解析できないが、見るたびに悪寒が俺を襲う。だから、俺はギルガメッシュと戦った時にあの剣を使わせないよう腕を切り落とした。
力を解放させたら、あの剣はどれほどの威力を持っているかなんて予想ができない。
「天地乖離す」
「約束された」
だが、セイバーは聖剣に魔力を限界まで注ぎ込み最大の力を使うつもりだ。すごい!これなら………
「勝利の剣!!」
「開闢の星」
セイバーの剣からは黄金の光が、ギルガメッシュの剣からは、赤い渦のような光が発せられ、凄まじい衝突が起こる。
衝突した閃光は、太陽のように瞼を焼く。閃光のぶつかり合いは、続くと思われたが、
(な、なんだと…………)
渦を巻いた赤い光がセイバーを飲み込み、しんでいるのかと思わせるくらいセイバーはズタズタにしていた。そ、そんな、セイバーの剣が敗れるなんで…………
「ふ、くははははははは!人類最強の聖剣も所詮子供騙しよな!!」
高笑いをするギルガメッシュ。勝つことがもともとわかっていたように見える。
「セ、セイバー…………くっそ!!」
それを見ていたエミヤシロウは、満身創痍の体でありながら、立ち上がると
「投影開始!」
「シロウ!や、やめてください!!」
聖剣を投影して、セイバーの呼びかけを無視してギルガメッシュに突っ込んでいく。
「雑種。目障りだ。そんなにそれが気に入ったのなら本物を見せてやろう」
そう言うとギルガメッシュは、一本の剣を取り出した。装飾が似ているところを見ると、あれは聖剣の原型。
「転輪することで劣化する複製は原型には叶わぬとしれ!」
振り下ろした剣はエミヤシロウが投影した剣を砕き、エミヤシロウの体を吹き飛ばす。ギリギリ繋がっていた体は半分に分かれ、セイバーのそばに吹き飛ばした。
「し、シロウ………」
「セ、セイバー…………」
「目障りだ消えろ。雑種!」
ギルガメッシュは手にしている剣再度を振り下ろす。すると黄金の光が二人に襲いかかる。
「投影…………開始…………」
瀕死の状態になってもエミヤシロウはセイバーを守るため、投影をする。無茶だ!?今のエミヤシロウに、あの攻撃を防ぐことなんかできるはずがない。しかし、俺の考えはすぐに覆された。
「な、に?」
エミヤシロウの手から何かが生み出され、それがギルガメッシュの攻撃を防いでいる。な、なんだあれは?
防御などによく使う熾天覆う七つの円環
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