幕間
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
そう言われたネギは本のタイトルを生徒たちへ向ける。
「今は丁度カリバーンの所だな」
「カリバーン……確かアーサー王が岩から引き抜いたと言う剣でしたわね。ネギ先生は英国出身、やはりアーサー王はお詳しいのですか?」
「よく知っているな雪広。まぁ、それもあるが、アーサー王は憧れだよ。私の、な……」
どこか憂いを帯びた顔に、生徒達は見とれてしまった。この時のネギの顔はとても10歳の少年には見えなかったという。
「それより、残り時間は3分だが、皆終わったのか?」
「「あー!?」」
優秀な者達はともかく、あまり成績がよろしくない者達は急ぎ残りの問題に取り掛かる。その様子を見るのもそこそこに、ネギは窓の外を仰ぎ見る。
「アーサー王、か……」
その呟きは、鳥たちの囀りの中に消えた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ