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アーチャー”が”憑依
幕間
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そう言われたネギは本のタイトルを生徒たちへ向ける。

「今は丁度カリバーンの所だな」

「カリバーン……確かアーサー王が岩から引き抜いたと言う剣でしたわね。ネギ先生は英国出身、やはりアーサー王はお詳しいのですか?」

「よく知っているな雪広。まぁ、それもあるが、アーサー王は憧れだよ。私の、な……」

どこか憂いを帯びた顔に、生徒達は見とれてしまった。この時のネギの顔はとても10歳の少年には見えなかったという。

「それより、残り時間は3分だが、皆終わったのか?」

「「あー!?」」

優秀な者達はともかく、あまり成績がよろしくない者達は急ぎ残りの問題に取り掛かる。その様子を見るのもそこそこに、ネギは窓の外を仰ぎ見る。

「アーサー王、か……」

その呟きは、鳥たちの囀りの中に消えた。
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