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アーチャー”が”憑依
五話
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ようだが、残念ながら両者ともに退場してもらう」

「「どういうことよ!?」」

……本当は仲がいいんじゃないのか?

「聞くが、ここはどこだ?」

「どこって……」

「屋上?」

「そうだ。それで、周りを見て何か気付かないか?」

「「?」」

両者達のリーダーだけでなく他の面々も周囲を見渡すが皆クビを傾げるばかり。どうやら、言いたいことは伝わらないようだ。

「君達がやろうとしているのは球技だ。当然、ボールを思ったように扱えず想定外の方向へ飛んでいくこともある」

「……あ」

ここまで言えば、大体の生徒は気付いたようだ。……神楽坂は分かっていなさそうだが。

「分かったか? ここは周りの壁が特別高いわけじゃない。ボールが飛んで落ちていく可能性が非常に高いんだ。体育館の使用許可は取っておいた、2-Aはただちに移動を開始してくれ」

高等部を睨みつける者も数名いるが、皆移動を開始する。高等部の者は唖然としていてそれにすら気づいていないようだ。屋上の件に対して、そんなに衝撃を受けたのだろうか? 少し考えれば考えつきそうなものだが。いや、麻帆良にそれはあてはまらないか。


「君達もここでの球技は控えてくれ」

未だ呆ける高等部の者達を背に、私も体育館へと向かった。
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