SAO編−白百合の刃−
SAO14-聖紅の矛
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が逃がされた気分だ。とりあえず本題は今、話さなくても大丈夫かな? 聞いたところで上手く丸め込むような気がするし。うん、そう言うことにしよう。
「わかりました、失礼します」
「行ってらっしゃい」
ここから立ち去り、私も早足で早速とドウセツも所へ向かった。
●
「うわぁっ、似合わねぇ〜……」
「うるせっ! 俺だって自覚はしているさ!」
私はドウセツ、アスナ、兄達と合流した。なんでも、もじゃもじゃ頭のゴドフリーを含む団員六人のパーティーを組んで、五十五層の迷宮区を突破して五十六層にたどり着く訓練をするそうだ。そのうちの二名が兄とドウセツが含まれる。
出発まで多少の時間があるみたいなので、血聖騎士団のユニフォームを着ている兄の感想をぶつけていた。
「その点、兄と比べてドウセツは似合っているよ」
「比べる対象間が違っている」
兄がなんか言ってきたが空耳だ。幻聴に過ぎない。
「私達が行っている間、アスナを慰めなさいよ。後々面倒だから」
「その点大丈夫じゃない? じゃなきゃ困る」
アスナが不機嫌な理由は簡単だ。兄と一緒に行動出来ないからである。気持ちはわからなくはないけど……機嫌は直してほしいわね。
「それじゃあ、行くから」
「あ、もう行くのね。行ってらっしゃい。ドウセツ」
「変態の妹のお兄さん。行くわよ」
「俺まで変態みたいだからやめてくれ……」
「違うの?」
「違う」
私のことフォローしろよ!とか思いつつ、寂しそうなアスナに手を振る兄は、ドウセツと共にギルド本部を出た。
私は無事に帰ることを祈って、ドウセツが視界から消えるまで見守りつづけた。
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