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SAO編−白百合の刃−
SAO14-聖紅の矛
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るかと思ってね。そしたら、ドウセツが慣れない姿を見て新鮮だったわ」
「からかいのネタって……」
「いけない?」
「やりすぎは、多分いけないと、ドウセツがキレたら怖そうですし」
「大丈夫よ、そこまでドウセツをからかったりはしないわ」

 イリ―ナさんと接しているとわかるけど、ユーモア満載ですね。でも慣れない姿の新鮮は当たっているな、振り返れば毒舌はより多かったけど、ちゃんと優しいところはある。
 さて、特にどうってことのない世間話はここまでにしといて、話を切り替えて今度こそ本題に入ろうとした……時だった。

「あら、来ちゃったわね」
「来ちゃった?」

 二回強めのドアを叩く音が耳に入ってきた。その発言は誰なのか検討ついているみたい。

「入っていいよ」
「失礼します!」

 正体は案外意外な人物で、イリーナさんと同じ副団長のアスナだった。

「どう言うことですか!」

 明らかに腹が立ち不機嫌丸出しでズカズカとイリーナさんに近寄って、机をバンッと両手で叩いた。対してイリーナさんは通常通りに冷静に微笑で対応する。

「どうしたの? 今日からキリトもギルドの一員になったのだから、一緒の行動できるのよ。怒ってないで、もっと喜んだら?」
「だったら、どうして今日キリト君とは別行動で、私とキリカちゃんの二人だけで特訓しなければならないのですか!」

 再びバンッ、と、叩き鳴る。若干半ギレでもおかしくはない。
 と言うかその話、初耳なんですけど?

「あの、私とアスナの特訓って……?」
「あ、キリカちゃんもいたの?」
「いましたよ」

 私に今気がついたの? 回りが見えないほど何をやらかしたんですかイリーナさんは……。そんで、イリーナさんはなんでこの状況から笑っていられるんですか? バカなの?
 ちなみにアスナは私とドウセツが入団したことはデュエル敗北時に告げているので知っている。

「なるほど、事情はだいたいわかった。でも、言いたいことがあるならゴドフリーに聞いたら? 今日のパーティーを決めたのはゴドフリーなのよ。それで、わたしは残ったアスナとキリカに戦闘訓練を与えただけ」
「ゴドフリーですか……わかりました、ありがとうございます!」

 アスナは少々納得いかず早足で早速と立ち去った。

「イリーナさん、こうなること知っていたんですね……」
「どうかしら?」

 フフッと笑う姿は無邪気そうだけど、とぼけている感じはした。両方とも取れる仕草をするあたり、イリーナさんって、いろいろと敵わないなって思ってしまいそうだ。

「キリカちゃんも行ったら? ゴドフリーが組んでいる相手はキリトにドウセツも入っているのよ」
「残った意味って、そう言うことですか……」

 なんか話したいこと
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