暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
5練習曲ーalla marcia(行進曲風に)
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「アインクラッド解放軍コーバッツ中佐だ。」
「キリトソロだ。」

キリトが俺たちの前に出て答える。

「君たちはこの先までマッピングしているのか?」
「ああ、ボス部屋までしてある。」
「ふむ、それではそのマップデータを提供してもらいたい。」
「はあ??てめえマップデータにどんだけの苦労があると思ってるんだ!」
「我々は君たちの解放のため戦っている!我々に協力するのは当然の義務である!」

お、おう…最近全く来なかった奴が何偉そうなこと言ってるんだと思うが、マップデータぐらいなら恵んでやってもいいんじゃないかな?
どうやらキリトも同じ考えのようで

「マップデータで取引するつもりはないからな。いくらでもやるよ。」
「おい、キリトそれは虫がよすぎるぜ…」

クラインが少し文句を言うがキリトは中佐さんにマップデータを送る。

「協力感謝する。」

いや、どう見ても感謝してないだろう…そう思いながらも、僕から一応忠告しておいた。

「別にマップデータぐらいあげるつもりだったけど、ボスには手を出さない方がいいよ〜!君の部下も疲れてる様だしね。」
「それは私が判断する。それに私の部下はそんな軟弱者ではない!…さっさと立て!」

どう見ても疲れてる部下達を再び立たせ、兵列を組みながら安全地帯を出て行った。

「あいつら大丈夫かな…?」

クラインが呟いた。

「いきなりぶっつけ本番でボス戦はしないと思うけど…」
「一応様子見に行かないか?なんか嫌な予感がするんだ…」

キリトが心配そうに僕達を見てきた。

「しょうがないな…キリト君は。」
「その言葉待ってたぜ!キリの字!」
「おもしろそうだから行こう〜と!」

満場一致で行く雰囲気なった。

「よし!行こう??」

だが僕達はこの時の行動が僕達にピンチをまねくとは知るよしもなかった。

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