最後の戦〜
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ますよ!」
「みんな・・・」
兵達は・・・笑っていた。
「攻めてくる愚か者に、呉の誇りを見せ付けてやりましょう!」
「負けませんよ、俺達は!」
「ありがとう・・・感謝するよ・・・!」
どうも涙もろくなってるっぽい。慌てて目元を拭う。
「亮の後で失礼します。私もしばらく留守にしてすみませんでした」
明命が俺に代わり、話している途中・・・
「亮」
「ん・・・サチに・・・シリカ?」
「終わりましたか?」
「ああ、俺はね。・・・何かあったのか?」
「えっと、呼ばれなかったみんなは誰かの部隊に立候補していて・・・」
「それで・・・あたし達を亮さんの部隊に入れて欲しいんです」
「二人を?」
「はい!」
「お願い、亮」
「・・・ああ、わかった。立場は俺の部下ってことになるけど平気?」
「はい、大丈夫です」
「・・・この子達もがんばるだって」
「じゃあアイツらに報告するか・・・明命、終わったか?」
「はい。ご報告があるならどうぞ」
こうして夜が過ぎていく。大勢を指揮する軍所属のヒューやジェイドと違い、KoBとは感覚の違う軍隊にアスナは戸惑ったそうな。(ちなみにリズは緊張のあまり転んだらしい)そして・・・
「・・・よし」
早朝、俺は自室にて・・・思春が着ていた何時もの服に着替えた。
「やっぱりこの服が一番気合いが入るな・・・」
手に包帯を巻き付け、ズボンの裾を足で踏まないよう直す。腕に葬解、背中に迷切、腰に擬音を身につける。
「・・・」
「お父様」
「椿。・・・どうした?こんな朝早くに」
「・・・ちょっと不安になっちゃって」
「不安?・・・いや、そうか。一度壊されたからな・・・でも大丈夫だ。俺は二度も娘の前からいなくはならないよ」
「・・・うん」
「それに今回は不意打ちじゃないし、俺も強くなったつもりだ」
俺は椿の頭を撫でる。
「絶対に勝つからな。お前が笑える場所を作る為にも、これからの未来の為にも」
「・・・やっぱり、お父様はお父様だね。・・・ありがと、ちょっとだけ自信ついた」
「それでもちょっとかよ・・・」
「お父様の強いとこ見たらもっと安心できるかなー?」
「だったらさっさと安心させてやらないとな。・・・椿、死ぬなよ?」
「お父様も、ね」
その時、扉が開いた。
「・・・もう、母親の私は蚊帳の外ですか?」
「お母様!」
「い、いや、別に明命を仲間はずれにしたわけじゃー」
「亮は妻よりも娘を
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