第二章、その6:王都
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で、王都に輝く白の塔を睨みすえた。
「昔仲間とけじめをつける。そのために来た」
「・・・・・・流血は厭ですよ」
「善処するさ」
そういいながらも男の左手は自然と剣の柄に吸い寄せられ、冷えた鉄をそろそろと撫で下ろしていた。パウリナは胸に不安を抱えながらも得体の知れぬ新たな主に気付かれぬよう、細い溜息を零す。麦畑を駆け抜けてきた夏風も、彼女の不安を煽るだけであった。
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