第百七十一話 ユリアン帰還
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では?」
「その通りなのだが、彼は平民でありながら皇帝のお気に入りでとんとん拍子出世し、今では大将で帝国騎士に成っている。そのうえ男爵叙爵も近いとノイエ・サンスーシで噂に成っているそうだ」
シトレの話の後をグリーンヒルが続ける。
「その為、我が軍としては、彼の余りに早い出世と皇帝と度々会っているとの情報に興味を持ちケスラー大将を調べていた所、フェザーンからの情報で、ケスラー大将はフリードリヒ四世の隠し子だと言う資料が送られて来たのだよ」
「しかし、それならば、皇帝はケスラー大将を皇太子と認めれば、帝国の後継者争いを止めることが出来る筈ですが、それをしないと言う事は、ガセネタなのではないでしょうか?」
「情報部としても、その線を疑ったのだが、ケスラー大将にテレーゼ皇女がベッタリであり、それを誰も咎めないと言う事も、判ったのだよ」
「つまりは、疑わしいから、序でに見てこいと言う訳ですか?」
「そう言う事に成るが、ヤン大佐が直接会って忌憚なき感想を教えて欲しい」
シトレにそう言われて断るわけにも行かずに、ヤンは承諾する事にした。
「本部長、判りました」
「頼むぞ」
それから、ヤンはケスラー大将に関する資料を読みあさりながら、どの様な人物かを考えた。そんな最中にも、第七艦隊第三分艦隊参謀長として着任し、司令官ホーウッド中将や参謀長を始め、各分艦隊司令官参謀長との会合や、ワーツ分艦隊の編成などに普段働かない体を酷使してへとへとに成っていた。
10月に入り、艦隊の準備が済む頃には、帝国側捕虜と帝国への帰国を希望する者達が順次集合場所のジャムシード星系へ向かい帰国準備が整う中、衝撃の情報が亡命してきたオッペンハイマー中将一行から伝えられた。
情報をもたらしたのはオッペンハイマー中将と共に流刑先のティアマト星系のアンシャル星の衛星から脱出してきた有る大佐で有ったが、その情報に同盟軍は驚愕に包まれた。
曰く、イゼルローン要塞に第二要塞が建設中であり、明年3月には稼働すること、それに伴い現行のイゼルローン要塞に新たな防衛衛星が配備される。
曰く、新要塞完工、捕虜交換、亡命者帰国に関して、初の試みとして、テレーゼ皇女の臨席が行われる。更に、リヒテンラーデ侯など帝国の重鎮の子女が随員としてイゼルローン要塞へ滞在する。
この情報により、急遽作戦会議が開かれる事と成った。
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