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ストライク・ザ・ブラッド 奇妙な右腕の不幸少年と奇妙な不幸吸血鬼
真実の名は

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「そう言えばイマジンシャドウは何で呼び寄せたの?」
この中で一番若い吸血鬼が言う。
この二人に名前はない。そもそもまだ名を受け継いでいない。
人間は大抵産まれた時名前が決まっているが吸血鬼の場合、少し変わった場合がある。
名を受け継ぐ、誰の?
それは古い世代の吸血鬼からである。
もう片方の吸血鬼はいい歳だか、名を受け継ついでいない。どうやら気に入った名前が与えられないので名前をつけていないらしい。
「彼には特別な力があるイマジンブレイカーと同等のね。」
「そうかな?」
吸血鬼は難しそうな顔をしつつ更に聞く。
「あれに特別な力なんて無いと思うけど、あんな手袋を付けて能力に頼った人間なんて。」
あ、そっか!
言ってなかったけ、ローゼンはうっかり言っていなかったと勘違いしていた事に気付き話そうかなー
と口を動かそうとするが
いや、やめておこう。
別に言ってもいいけどこれは後で教えてあげた方が面白そうだ、そう考えあえて言わない。
「ねえねえローゼン?」
300歳以上の吸血鬼は妙に子供ぽく話しかける。これは何かあるなと適当に判断し話を聞く。
「ローゼンの本当の名前てなんなの?」
「僕の?」
ローゼンは何でそんな事を聞くのか聞き返すと
「だって偽名を使ってまで名前を隠そうとするなんてちょっと変じゃない?それも僕達まで」
「う、うーん」
ローゼンは悩みながら、自分の本当の名を話そうかな、話さまいか迷う。別に言っても構わない
たかが受け継いだ名だ。だか、ローゼンはこの名を気に入っている。もしその名前を言って
今度からローゼンがその名前で呼ばれたらなんだか変な気分になる。
「あ、それ僕も気になる!!」
二人は期待の眼差しでこちらを見る。その目は輝き
気になる気になる!教えて教えて!
そんな眼差しがローゼンの目を照らしつける。
「う、分かったよ。言うよ。」
「わーい!」
二人は子供の様にはしゃぎあい、ハイタッチを連続でし始める。そんなに気になる物だろうか?
と心の中で呟きながら少し溜めて言う。
「僕の真実の名はイマジンtheブラッド」
それが僕が受け継いだ名、二度と忘れる事の出来ない心の鎖
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