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ストライク・ザ・ブラッド 奇妙な右腕の不幸少年と奇妙な不幸吸血鬼
主人公とは何なのか?
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とある吸血鬼はこう思っていた。
かの世界に世界に神はいない。この世界にも神はいない。
その物語に主人公はいない。そもそも主人公とはなんなのか?
目立ち、輝く?
皆から好かれ、親しまれる?
世界を救う?
それが主人公なのか?
ならそれは一定の特別な存在しか主人公にはなれない。
この考えを否定する人もいれば協賛してくれる人もいるだろう。
だかその吸血鬼はこう感じる。
生きている物、全てが主人公ではいなのか?
今、この時、この瞬間
鼓動をし息をする。自分の思考で考え自分で行動する。なら自分が生きている人生をどうするかは自分しだいだ。
死にたいなら死ねばいい。生きたいのなら生きればいい。
それが自分の生きた証であり主人公の生き様と言える。
誰が主人公、生きている物全てが主人公
どう生きるか自分しだい。
「もう3人がこの世界に登場したか、」
「本当に早いね。」
そこには吸血鬼が立っていた。年は見た感じなら14、15あたり
だか、吸血鬼なので見た目と年は合致しない。実際の年は軽く300はいっている。
「本当だよ、困ってたね。」
また新たな吸血鬼が現れる。今度の吸血鬼は若い、最近成り立ての吸血鬼
年はさほどとってはいない10も満たない吸血鬼
故に魔力は少ない。
「どうするのだ、ローゼン?」
「うーん。」
吸血鬼の長は子供じみた声を出しながら答える。
「まだまだ始まったばかりじゃないか、焦らずゆっくり行こうよ。」
「ハー×3」
吸血鬼達は重い溜息を付きつつその場にある椅子に座る。
「そう言えば、あの4人はどうしたの?」
一番若い吸血鬼は言う。いつもならここに座っていてもおかしくない4人が座っていない、確かに気になるだろう。
「ああー、それなら気にしない。」
「イマジンブレイカーとイマジンシャドウ、それと第四真祖の監視だから問題ないよ。」
「ローゼン!」
二番目に若い吸血鬼は怒り口調で言う。
「なんでローゼンも第四真祖なのに奴も第四真祖なの!」
「別にいいじゃん?僕が正体を隠してるだけなんだから」
吸血鬼の長、第四真祖ローゼン
それは特別な存在だった。あの第一真祖でも扱う事の出来なかった眷獣を扱い、体に宿した眷獣はどの吸血鬼よりも断トツだった。それに魔力も強大、自分のドミニオンを創っても全然問題無い強さのローゼンだか、
欲が無い。いつも暇そうにしてはボケーと空を見上げている。まるで老人だ。
まあ歳はこの吸血鬼の中で郡を抜いているので老人と言えば老人
だか、全くボケていない。一体、この吸血鬼は何がしたいのか?
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