暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Aなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nacht Wahr〜
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を発動。

「そういうわけだ。悪いけど今は大人しく見ていてくれ」

――チェーンバインド――

俺も騎士甲冑姿へと変身(魔力消費削減の為に大人形態にはもうならない)して“エヴェストルム”を起動。チェーンバインドでなのは達を拘束した後でマカティエルを解除、さらに「レストリクトロック」なのはの捕縛魔法でさらに拘束してやる。

「「ルシル君!」」「「ルシル!」」

「ルシリオン! 今すぐ僕たちの拘束を解け!」

簀巻き状態で屋上に転がるなのは達が喚く。特にクロノがうるさい。とりあえず全てが終わるまでは「静かにしてもらうよ」と指を鳴らす。

――あなたに沈黙の贈り物を(ゲシューク・シュヴァイゲン)――

対象から声や念話などの通信手段の一切を奪う無音結界を発動。なのはたち個人個人に掛ける。パクパクと口を開閉し、声が出ないと判るや否や諦めたかのように口を閉ざした。

「却下。君たちは闇の書を救う方法を見つけてくることが出来なかった。だから話し合いの余地なんてものは始めからない。言葉で俺たちを止めたいのなら、まずはその救う方法を見つけて来るべきだったんだ」

なのは達に背を向け、「シグナムとザフィーラはその子たちの監視を頼む」と言い、2人が首肯したのを確認した俺は、ヴィータとシャマルを連れてはやてとシュリエルの側へと向かう。
シュリエルの側に落ちている“夜天の書”を手に取り、ペラペラとページを開く。と、「ん?」何か違和感を覚えた。最後から順にページを捲って行き、「どういうことだ・・・!?」ある事実に気付いた。シャマルに「どうしたの?」と訊かれ、俺は答えた。

「空白ページが増えてる。今朝確認した時は確かに残り37ページだった。しかし今は・・・70ページも・・・!」

「はあ!? 数え間違いでもしてんじゃねぇのか!?」

「・・・っ! ううん、本当に空白ページが増えてる! どういうこと!?」

俺とヴィータとシャマルで一度顔を見合わせ、首を横に振る。背後に居るシグナムとザフィーラへと振り向く。振り向きの意味を察してくれたシグナムとザフィーラは首を横に振った。何故増えたのか。この場に居る俺たち騎士の誰もが知らないという。

「シュリエルが何かした・・・?」

「いいや、それはありえん。今朝からシュリエルと共に居たから判る。シュリエルは闇の書を使用していない」

留守番組であるザフィーラがそう言うんだから間違いないだろう。ではどうして増えている。目を閉じあらゆる可能性を思案しているところで聞こえてきた「あ、おい、シュリエル!?」ヴィータのその声に思考を一時中断して目を開けた。

「シュリエル、良かった、目を覚ましたのね!」

シャマルが俯きつつもちゃんと両脚で立っているシュリエルへと近寄ろうとした
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