暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Aなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nacht Wahr〜
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が判った。ザフィーラに「どうした?」と訊かれたため、「管理局が侵入してきた」と答えた。空間モニターを展開。映し出されているのはなのは、フェイト、アリサ、すずか、クロノ、アルフ。シャルは居ないようだ。もしかして前回の戦いで負傷させてしまったか?

「管理局・・・なのはちゃん達・・・!」

「くそっ、こんな一大事の時に限って――いや、待て。コイツ、まだ蒐集してねぇよな」

ヴィータが指を差すのはクロノだった。シャマルが「いくら何でもそれだけはダメよ、ヴィータちゃん!」と窘める。シグナムも「犯罪者ではない者からの蒐集はやめておくべきだ」と反対意見を出す。

「じゃあ! じゃあどうするってんだよ! 見ろよ、なあ! はやてもシュリエルもあそこまで侵食されて! もう限界なんだよ! このままじゃ闇の書ははやての残り少ない魔力まで蒐集して・・・はやてを、はやてをーーー! う、うう、うぅぅ・・・!」

ついに本格的に泣き出したヴィータ。シャマルも釣られて「うぅ、うう、うわぁぁぁん!」泣き崩れてしまった。

「最終手段は、我々のリンカーコアを蒐集させることだ」

とここで今まで黙っていたザフィーラがポツリと漏らす。それを聴いたヴィータとシャマルの泣き声が止まった。確かに最終手段だな。しかし「却下だ」俺がそう下す。はやては“夜天の書”の全システムを掌握した後に守護騎士プログラムも再起動させる。それで彼女たちは戻って来る。しかしだからと言ってここで犠牲にしていいわけがない。

「ならばどうする。これ以上は本当に危険だ。今すぐにでも――っ!」

「「「っ!」」」

シグナム達が空を見上げ、俺も遅れて見上げる。俺たちの視線の先、そこには「来たな」なのは達がこちらに向かって飛んで来ている姿。そして俺たちの立つ屋上へと降り立った。

「っ!?・・・はやてちゃん、シュリエルさん!?」

「ちょっ、なによその痣・・・!」

「まるで蛇に絡み付かれてるみたい・・・!」

「それ、どう見ても危険な状態だよね・・・!」

なのは達の視線ははやてとシュリエルに注がれているが、「闇の書の主とその守護騎士、それとランサー」クロノだけは俺たちから目を逸らさない。袖で涙を拭ったヴィータとシャマルははやてとシュリエルを庇うように移動し、俺とシグナムとザフィーラはヴィータ達を護るように陣取る。

「いいや。今は八神家、と言った方が良いか? 八神シグナム、八神ザフィーラ、八神ルシリオン、それに八神ヴィータ、八神シャマル・・・!」

素顔を晒している今、最早隠す必要も無い。左中指にはめている“エヴェストルム”を起動しようとしたところで、

――チェーンバインド――

――レストリクトロック――

――リングバインド――

――フープバ
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