暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Aなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nacht Wahr〜
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・」

「危ないかも、だよね。・・うん、判った。ここからはわたしひとりで帰れるから。フェイト達ははやて達をお願い」

「「「うんっ」」」「ええ!」

アリシアちゃんに見送られながら私たちははやてちゃんの家を出て、どこへ向かえばいいのか訊いてみる。

『シュリエルリートとザフィーラは現在、はやての通院している大学病院の在る方角へと向かって飛んでいる。エイミィが現場までナビゲートしてくれる。おそらくこれが最後の戦いになるだろう。各自、覚悟を決めてくれ』

やっぱり話し合いは出来ないのかな。ちょっと落ち込んじゃう。でも私たちがやらないといけないんだよね? クロノ君からの通信が切れたと同時に私たちは駆けだした。はやてちゃん達を止めるために、助けるために、救うために。エイミィさんのナビに従って途中バスに乗って現場に向かう。そんな中・・・

――王の御座す銀に輝きし聖宮(ヴァーラスキャールヴ)――

ゾワッと総毛立った。何かすごい気配を感じた気がした。みんなもそのようで辺りをキョロキョロと見回してみて・・・「あ、アレ!」見つけた。

「ちょっ、なによアレ・・・!」

「アレってもしかして・・・結界・・・!?」

「あんな結界、見たことない・・・」

「まるでお城・・・」

バスの窓から見えたのは蒼く輝くお城の形をした結界。パッと見は、1階部分は六角形で、各角には円柱の塔がそびえ立ってる。2階部分は1階部分をちょっと小さくしたような建物、3階部分はさらに小さくしたような建物、その上に六角柱の塔が1つそびえ立ってる。魔導師である私たちにしか見えない結界だ。

「あの中にはやてちゃん達が居るんだね・・・」

「次で降りるわよ。みんな、準備して」

アリサちゃんに頷き返した私たちは次のバス停で降りて、徒歩でお城型の結界へと進む。バス停から近かったこともあってすぐに到着。とそこで「結界・・・」お城の結界をも閉じ込めるほどの大きな半球結界が展開された。

「フェイトー!」

頭上からフェイトちゃんを呼ぶ声が聞こえてきた。見上げればこちらに向かって飛んで来るクロノ君たちが見えた。結界があるなら「みんな、変身しよう!」首から提げてる待機モードの“レイジングハート”を手に取ると、みんなも「うんっ」頷き応えてくれた。

「レイジングハート!」

「バルディッシュ!」

「フレイムアイズ!」

「スノーホワイト!」

「「「「セーットアップ!!」」」」

変身を終えて、クロノ君とアルフさんと合流。クロノ君がお城の結界を「この中だな、八神家は」仰ぎ見てデバイスの“S2U”をギュッと握りしめた。その間にアルフさんが結界を調べるようにジッと眺めたりギリギリまで手を近づけたりしてる。

「こりゃ厄介かも
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