暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Aなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nacht Wahr〜
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ちゃんが居ないのはちょっと不安だけど、やるしかない。
一度みんなで顔を見合わせてから、「じゃあ私が」フェイトちゃんが代表してインターホンを鳴らした。玄関扉の奥から「はい、いま出ます!」女の人の――シュリエルさんの声で応答があった。居る。留守じゃない。心臓がバクバクと早鐘を打ち始める。そして・・・。

「はい、どちら様でしょ――っ、お前たちは・・・」

出迎えてくれたシュリエルさんに「こんにちは」ってみんなで挨拶して、「あ、ああ、こんにちは」挨拶を返してくれたシュリエルさんに「はやてちゃん、居ますか?」って私は訊ねた。

「・・・はやては定期検診の為、今は病院だ。ヴィータとシャマルはその付き添い。私とザフィーラは留守番、シグナムとルシルはその・・・買い物だ」

「じゃあ、はやて達が帰ってくるまで待たせてもらってもいいかしら?」

アリサちゃんがそう切り出すと、「え・・・? いや、しかし・・・」シュリエルさんが少し困ったように言い淀んだ。そこに追い打ちをかけるのが「友達だからいいよね?」アリシアちゃんだ。それでもシュリエルさんは「それは・・・」って言い淀むばかりで。
もしかしたら気付かれているのかもしれない。私たちがはやてちゃんのお家へやって来たその理由に。とここで、「上がってもらえ」奥から声が。シュリエルさんの後ろ、玄関から出て来たのはザフィーラさんだった。

「・・・そう、だな。はやてやルシルの居ない中での訪問だったゆえ、居候の身である私がお前たちを招き入れていいのか迷ったのだ。許してほしい」

シュリエルさんが笑顔になってくれたからホッと安心した。そして私たちはリビングに通されて、ソファに座っていく。そこでシュリエルさんが淹れてくれたお茶をみんなで飲みながらはやてちゃん達の帰りを待っていたその時、ガシャンと陶器が割れたような音がして、「シュリエル!?」遅れてザフィーラさんの声が聞こえてきた。

「「「「シュリエルさん!?」」」」

「え、どうしたんですか!?」

振り向いてソファの背もたれ越しにダイニングの方を見ると、シュリエルさんが両手で胸を押さえて倒れていて、ザフィーラさんが抱え起こすところだった。私たちも慌ててシュリエルさんの元へ。

「あっ、そうだ、私、はやてに電話してみます!」

フェイトちゃんがそう言って携帯電話を鞄の中から取り出して、はやてちゃんの携帯電話にコールしようとしたんだけど、「ダメ、フェイト!」アリサちゃんがそれを止めた。

「はやてはいま病院でしょ。だったらたぶん出れないわ。ルシルに連絡しましょ。買い物に行っているんならすぐに帰って来られるでしょ」

「あ、そっか。うん、じゃあルシルに・・・」

フェイトちゃんが改めて携帯電話を操作してルシル君の持つ携帯電話にコールを
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