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ペルなの
5.翌朝
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もしれへんね」

その後もあれこれ話し合い、一先ずなのはさんの下で居候を続けて確認が長引きそうなら管理局の施設に移る方向で決まった。

「それとな、あの薙刀やけど、アレを街中で持って歩くんはこっちでも法に引っ掛かるんよ」

「ですよね」

「一応、事情が事情やから所持は認められるんやけど、家で保管って形をとってな」

「……はい」

正直、武器は送還まで戻ってこないものとばかり思っていたので、戻ってくるだけでも彼女は内心胸を撫で下ろす気分だった。

「主、書類を持ってきました。おや、テスタロッサに高町。ふむ、となると彼女が例の次元遭難者か」

「えっと…?」

「ああ、すまない。私の名はシグナム。テスタロッサの率いるライトニング分隊で副隊長を務めている」

「無海朱音です」

名乗り返し礼をする彼女をシグナムさんは真顔で見て、

「高町とヴィータから聞いたんだが、君はガジェットと生身でまともに戦ったそうだな」

「ガジェットっていうのがあのメカの事ならそうですけど、それが何か?」

彼女は正直に返すが、周りの彼女とシグナムさん以外の人は困った様な表情をする。

「もし良ければ一つ手合わせを「駄目ですよシグナム!」……いきなりなんだ、テスタロッサ」

「なんだじゃありません!彼女は次元遭難者で保護対象者なんですよ!なのに手合わせなんて……」

「いいですよ」

「ほら彼女もこう言って……いいの!?」

フェイトさんが驚き彼女の方に振り返が、彼女は平然とし、

「私も魔法とかに興味ありますし、知り合いの頼みでこういう依頼を請け負おった事もありますから」

「彼女もこう言ってくれているんだ。構わないだろう」

「でも…!」

彼女は言い合うフェイトさんとシグナムさんにどこか懐かしいデジャヴを感じつつ、特別課外活動部の面々を改めて思い浮かべた。特に三年の先輩方を。

「ん〜、やるからには安全を考慮せなあかんなぁ。リイン」

「はぁ。はいです。一般隊員用のバリアジャケットを用意するですよ」

「バリアジャケット?」

「バリアジャケットって言うのは、何て言ったらいいかな?まぁ凄い防護服って思ってくれたらいいよ」

「後は場所だが、まぁ午後の訓練前に訓練所でやればいいだろう。申請の手間も省けるしな」

「申請理由からして本来なら通りません!」

こんな風に賑やかな機動六課の面々に彼女は自然と笑みが溢れていた。



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