第六話
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司とあいつら二人が同じ名字だと知ってから……」
その後魔理沙はすべてを悟ったのか、あの異変の事について話し始めた。
異変の正体はとある宗教団体が崇拝していた魔物の召喚だったらしい。当時異変の噂をかぎつけてきた霊夢と魔理沙は、洞窟付近で同じく危険を感じてやってきた紫と共に洞窟内を探索していた。道中宗教団体の崇拝者たちが群れをなして攻撃してきたが、別に危機に陥るわけでもなく探索を続けていた。
しかしある場所で三人は予想外の出来事を目の当たりにしてしまう。それが俊司の親である『里中修一』と『里中涼子』と出会った瞬間だった。二人を見た瞬間服装の違いからすぐに外来人だと気付いたらしい。それに修一と涼子は外来人だというのに洞窟内で戦っていたのだとか。
話を聞いたところによると、二人は人が困っていたから助けに来たと答えたらしい。どうやら人里でこの異変に関する情報を聞いたらしく、そこで剣と弓をそろえた二人は躊躇することなくここへやって来ていたのだ。説得しても戻ろうともしない二人に、紫達は無理をしないことと危なくなったら逃げることを条件として同行を許可した。
その後数時間は戦闘を入れつつも進撃していたが、外来人二人の強さには驚いたという。修一は剣の使いに長けて涼子は弓の扱いに長けていたうえ、二人とも何かしらの能力を所持していた。コンビネーションも霊夢と魔理沙に引けを取らないくらいで、戦闘はかなり楽に進めていたらしい。
その後最深部まで到達した五人だったが、そこで行われていたのを見た瞬間言葉を失ったと魔理沙は顔をしかめながら言った。そこには何十体もの人間の死体が転がっており、その中央には今まで見たことのなかった魔物が異様な雰囲気を放って立っていたらしい。魔理沙はその魔物を見た瞬間、初めて体中の力が奪われていく感覚にみまわれたと言う。
その後言うまでもなく襲いかかってきた魔物と応戦を始めたわけだが、相手の膨大な魔力に苦戦を強いられていた。もちろん修一と涼子も無理はせず戦闘に参加していたわけだが、あまりの力の差に思いきった行動ができずにいたらしい。
戦闘は長びくかと思われていたのだが、開始から約三十分で戦況は一気に変貌を遂げる。魔物が一気に暴れたせいで戦闘を行っていた空洞の一部が崩落してしまい、不幸にもその場に魔物と修一・涼子の二人が取り残されてしまった。さらには落ちてきた岩に吹き飛ばされた紫は意識を失い、二人を助け出すこともできなくなってしまう。
その後なんとかして瓦礫をどかした霊夢と魔理沙だったが、その後の光景を見てさらに驚いたという。その場に残っていたのは修一と涼子の二人で、魔物の姿はどこにもいなかったらしい。だが二人も大量に出血しており、もう助かる見込みがなかった。
それからすぐ紫も目を覚まし二人のそばに寄ったのだが、二人は紫達に自分
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