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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
ラヴリー・スタイル
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る。
俺の位置からは何も見えないが、一夏も暴れているんだろう、争っているような声と音が聞こえた。
そうこうしているうちに、俺は頭に何かを被せられ、何かの衝撃を感じたかと思うと、俺の意識は暗転する。

意識を取り戻した俺は自分の今の状況を確認してみる。
身体に痛みはないから怪我はしていないようだ。
身体を動かそうとしたが――まったく動けず、身体の自由は奪われているようだ。
どうやら俺は簀巻きにされ、仰向けに寝かされているらしい。
顔を動かし辺りを見回したが、一夏の姿が見えない。
一夏はどこへ行った? っていうか、ここはどこなんだ?
何とかしてここから脱出したいところだが、こんなミノムシ状態ではまともに動くことは出来ない。
逃げたとしてもすぐに見つかってしまうだろう。
俺は天井をじっと眺めながら冷静になって考えることにした。

まずは今日あった出来事を整理してみよう。
思い出してみても、夕方までは普段と変わらなかったはずだ。
夕方に山田先生が現れ俺にメモを渡す。
そのメモを持って一夏のところに迎えに行った。
メモ書きにあった場所、『M―38』と書かれた金属製のドアの向こう側、真っ暗な空間で襲撃を受け、俺はこんなことになっている。

今回の事件は外部犯の可能性は少ない。
なぜなら、山田先生のメモに書いてあった場所で襲撃を受けたからだ。
今回の件に山田先生が関わっているのは間違いないだろう。
しかし、こんなことを以前にどこかで見たことがあるような……そんな、既視感のようなものを俺は感じていた。

「今日の日付は九月の二十七日――だよな。……二十七日、ねえ。にじゅうな、な? あっ!」

俺はここでようやく思い出す。
今日はもしかして一夏の誕生日じゃないか? 原作では一夏の誕生日は家に皆で集まりパーティーするとか書いてあったはずだ。
でも、一夏が襲撃されるなんて……なるほどね、アニメ版か。
確かにアニメ版では、一夏がメモに書いてある地図を手に薄暗い通路を歩き――みたいな始まり方だった気がする。
なら今頃一夏は、ラウラ発案の動物コスプレをした女子五人の接待を、一人づつ順番に受けているってことかもしれない。
ということは、俺はそれが終わるまで冷たい床に転がったままってことか? っていうか、俺をこんな姿にまでして巻き込んだ意味はあるのか? 何てことを考えていると、ドアが開く音がした。

見れば、山田先生がとんでもない格好をして立っていた。

「気がついたようですね、アーサーくん。痛いところはありませんか?」

山田先生は微笑みながら、そんなことを言ってくる。
俺は自分の置かれ
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