第二十二話
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俺はディオドラを吹っ飛ばしてまずアーシアの安全を確保した。
あんなクズ野郎にアーシアを触れさせたくはなかったからだ。
「アーシア、大丈夫?」
後ろの方ではヴァーリがアーシアを心配して話しかける。
「はい、大丈夫です……信じてました、イッセーさん達が助けに来てくれるって…!」
感極まったのか泣きながらそう言ってくれるアーシア。
「ドライグ、怒っていて悪いけどさ……今回に限っては俺だけにやらせてくれ…」
『相棒……わかった、俺の分まで殴ってやれ…!』
元よりそのつもりだよっ!
「立てよ、そこのクズ悪魔。とっとと終わらせようぜ」
「人、間如きがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「やっぱりそいつが本性か」
ディオドラは不意打ちのつもりで放ったのか魔力弾を発射する。
俺はそれを生身で受けた。
魂の籠もってねぇ弾だな…。
「ははははは!どうだ、人間!英雄と持て囃されようと所詮は人間だ!見かけ倒しだね!」
何やらご高説をたれているが……俺にはどうでもいい。
「防御は必要ない……このままで充分だ」
俺はそう言って一瞬でディオドラの懐まで跳び腹に一発ぶちかます。
「がはっっっ!?な、に…!?」
そのまま腹を抑えながら少しずつ後退するディオドラ。
「来いよ、上級悪魔。格の違いって奴を……見せてやる」
逃げられないようにディオドラの胸ぐらを掴んで腹にもう一発。
「ぐふっ!!?」
そして背負い投げの要領でディオドラを神殿の壁まで投げ飛ばす。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!?がっ!?」
壁に激突したディオドラは地面にうつ伏せになって倒れた。
「どうした?立たないのか?」
「ば、バカなっ!?僕は蛇によって魔王クラスまで実力を引き上げているんだよ!?なのに、何で人間如きに!?」
「起きないなら……起こしてやるよ」
俺はそう言って手に武器を具現化する。
武器の形は薙刀だ。
「構築・展開・発動……マテリアルアクト……」
俺はディオドラの真下に手をかざす。
「輝鉄玉鋼!」
「があああああっ!?」
するとディオドラの真下から鉄の塊が飛び出してディオドラを吹き飛ばす。
「輝鉄玉鋼は鉄を自在に操る能力だ……どのような場所でも金属があればそれを凝固させ、固めて鉄の塊として放つ事が出来る……」
俺は薙刀を振り回し構える。
「アーシアはな……貴様の身勝手な理由で苦しんだ!貴様のような命を何とも思っていないような奴の身勝手な理由でだ!俺はそれが許せない!!」
「許さないからなんだってんだ!僕は
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