第174話 『宝狩』
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を上げていた。
ト「ス・・スミマセンマヤさん!せっかく楽しみにしてたのに・・・」
トーヤが必死に頭を下げる。
マ「もぉ、トーヤが謝る必要なんてこれっぽっちも無いよ。」
そう言いながら、マヤはトーヤの顔の前で右手の親指と人差し指で1mm以下の間を作る。
マ「それに、もう決まった事だもん。後から後悔したって良い事は帰ってこないもん。」
ナ「そうそう。」
すると、マヤの左肩に手を回したナツが白い歯を見せながら、
ナ「マヤはこんくらいの事でふてくされるほど心狭くねぇぞ。広大な砂漠みてぇに広すぎて、逆に大変だ。」
マ「それって、褒めてんの?貶してんの?」
ナ「どっちもだ!」
マ「ひどっ!」
そんなナツとマヤのやり取りを見てトーヤは少し安心したように小さく微笑んだ。すると、背後からひょこっとウェンディがトーヤの顔を覗き込む。
ウェ「トーヤさん、マヤさんの為にも、チームの為にも、頑張って下さいね。チームは違いますけど、私、トーヤさんの事、応援してますから。」
そう言うとウェンディは微笑んだ。ウェンディの言葉とその笑顔を見て、トーヤは若干頬をピンク色に染めると、
ト「はい!」
嬉しそうに頷いた。
マト「それでは、役目も決まったところで本題に入るカボ。」
マトー君が身振り手振りで話し始めた。
マト「まず宝を探す方達の説明から。」
そう言うと、マトー君は白い手袋をした指をパチン!とならした。すると、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・と辺りに地鳴りが響いた。
観3「また地鳴りィ!?」
観4「いい加減にしろーっ!」
観5「ひゃああぁああぁぁあああああっ!」
観客席からはブーイングも多い。改めて言うが、「今年の大魔闘演舞は地鳴りが多い」。すると、会場の地面に緑、黄色、黒、水色の巨大な魔法陣が浮かび上がった。緑色の魔法陣からは葉が生い茂る巨木が生え、黄色の魔法陣からは地面に沿って砂が大量に流れ込み、黒い魔法陣からは色とりどりのコンクリート壁の建物が現れ、水色の魔法陣からは地面に沿って純白の雪が大量に流れ込んできた。
その4つの場所を区切るように、今度は地面から灰色の高くて分厚い塀が現れた。
アチュ「なんだこりゃぁ〜!?」
ハマ「木に・・砂に・・建物に・・雪に・・塀?」
24人の出場者達は驚きを隠せない。
エ「す、すごいな・・・」
グ「もう「何でもアリ」って感じだな。」
それは待機場所にいたメンバー達も、
マカ「こ・・これは・・・!」
メ「すごすぎますね。」
応援席のメンバー達も、
観6「やりすぎだろ・・・」
観7「主催者側
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