約束
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あれから4日たった。
亞李鎖はまたトコトコと35号室に行く。
なおちゃんどんな本買ってくれたのかな〜
亞李鎖はワクワクしながら病室についた。
だが、その病室には直弥はいなかった。
「ええ〜なおちゃん何処行ったんだろう〜?」
考えることが面倒くさくなった彼女は看護師さんに聞くことにした。
「ねぇ〜看護師さ〜ん!」
「あら、アリスちゃんどうしたの?」
「え〜っとね〜なおちゃんしらない?」
「あ、・・・」
看護師さんは少し困った顔をして黙ってしまった。
亞李鎖は不思議に思ったが問い続ける。
「ねぇ〜ねぇ〜なおちゃんどこにいるの〜?知ってるんでしょ〜?教えなよ〜」
「・・・直弥さんは・・・」
「うんうん、何処にいるの?」
「・・・昨日の夜中にね、倒れちゃったのよ?」
「え?・・・」
「今は集中治療室にいるの・・・」
なんで?あんなに元気だったのに・・・
あれ、なおちゃん元気だんたんだっけ・・・
「・・・ありがとね、看護師さん・・・」
「・・・うん、直弥さんのこと、なにかわかったら教えてあげるわ」
「うん、ありがと〜」
亜李鎖は悲しそうに笑った・・・。
そして亞李鎖は集中治療室の前にくると、近くにあった椅子に座る。
集中治療室・・・彼女は生まれてからずっと病院の中にいたため、そこがどんな場所か知っているし、何度かその言葉は聴いたことがあった。
だからずっと彼女は直弥出てくるのを待つしかできないこともわかっていた。
どんなに待っても直弥は出てこない。
夜になっても・・・。
「アリスちゃん・・・もうそろそろ寝る時間ですよ?」
「・・・うん・・・」
「さぁ、部屋に戻りましょう?」
「・・・うん・・・」
流李さんと薄暗い廊下を手を繋いで病室に戻ります・・・。
「ねぇ、流李さん、なおちゃん・・・大丈夫だよね?」
「ええ、きっと、大丈夫ですよ」
大丈夫と言ってはいるけど、その声はとても自信がなさそうだった。
その夜、私はあまり眠ることができなかった。
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