ターン5 鉄砲水と過去の源流
[11/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ス 攻1800→神楽坂(直接攻撃)
神楽坂 LP3000→1200
ハンマー・シャーク 攻1900→神楽坂(直接攻撃)
神楽坂 LP1200→0
「ふー………」
正直、まさかこんなに追い込まれるとは思ってなかった。あっちのプレイミスのおかげで助かったけど、もしかして僕自身はあんまり成長してないんじゃなかろうか。
「いや、そんなことはないさ。お前は昔のお前のプレイングの甘さを見ただけで気づけたんだろう?相変わらず、オシリスレッドにしておくのが惜しいぐらいだ」
「そうかな。そうだといいんだけど」
「それに、今ので俺も何かをつかみかけたような気もするしな。俺の、俺だけのデッキが完成するのもそう遠くはないはずだ。そうしたら、またデュエルしてくれよ?」
「うん、もちろん。いつでも相手になるよ」
こうして、朝から晩まで常にドタバタしつづけた1日は終わった。明らかに様子がおかしいノース校とか明日のテストとか不安なことはいろいろあるけど、とりあえず今日は早めに寝………いやまだ終わってないな、大急ぎでテレビ見ないと。カイザーの試合、もうちょっとで始まっちゃう。
そう思っていたこのころは、まだ思いもしなかった。
『互いに一歩も譲らなかったこのデュエル、勝者は…………エド・フェニックス!』
「嘘………カイザーが……」
あのカイザーが、学園最強のサイバー流が、十代とはまた違うHERO、フェニックスガイ系統のモンスターを使うエドの前に一敗地にまみれるとは。
「なんだかもう、信じられな…………あれ?」
圧巻のデュエルが終わり、テレビを切って何気なく外を見ると、窓の向こう側に見慣れた顔がちらりと見えた気がした。
「ユーノ?」
一瞬だったから確証は持てないけど、あれは多分ユーノだろう。ここ数日間、一度も顔を見せていない僕の隣人。どこに行ってたのか、たっぷり問い詰めてやろうっと。
「おーい、ユーノー?」
『…………』
何も言わずにスッと寮から離れていくユーノを慌てて追いかけ、外に飛び出す。どんどん遠くに行っちゃうユーノをさらに追いかけるうちに、いつの間にか森の中に入り込んでいた。
「あっれー?しょうがないなあ、手伝ってよサッカー」
シャーク・サッカーの精霊をカードから呼び出して、ユーノの捜索を頼む。コクリと頷いたコバンザメが、するりと空中を泳いでいった。
さてと、サッカーがあっちに行ったなら、僕はこっちに行こうかな。
『お前が探してるのは俺かい?』
「あ、ユーノ!なんだ、そこにい……た………の…………?」
何かがおかしい。にやにやと笑うユーノに、別に不審な点はみられない。だけど、何かがおかしい。ふと気が付くと、いつのま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ