合宿編
十三話
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いながら見に来てもいいとかのたまっていたが、エリオは到底行く気にはなれなかった。
「行きたいなら一人で行けばいいじゃないか」
「はっはっは。んな事したら姐さんにヌッ殺されるわ」
アレクは笑って言うが、行きたくないとは言ってない。
オープンだなぁ、とエリオは思うが、止めようとしないあたり中々に男の子なのだろう。次いで、十二歳だとこんな感じなのかな? と思うくらいに。
だが、次の質問には声を荒げてしまう。
「でも実際行ったらエリオは笑って許されそうじゃね? 特にキャロロさんとかに」
「は!? な、何言って……」
「いやだって、コンビで将来のパートナーなんしょ?」
「ち、違うよ!」
「え? じゃあ本命はルルさん?」
「だ、だから違うって! キャロは家族でルーは友達だよ!」
「へー、ほー、ふぅ〜ん?」
エリオは必死に否定するが、アレクの視線は全く信じていないことが容易に判る。なんで此処でも誤解を受けなければならないのだろうか。過去、実際に遭っただけに色々と必至である。
だが、アレクにだけは、エリオも言えることがある。
「あ、アレクだって似たようなものじゃないか!」
「へ? どこが?」
「アインハルトがアレクの家に毎日通い妻してるってティアさんとスバルさんから聞いてるよ」
「……はあ!? 何だその誤報!?」
「それにヴィヴィオからもアプローチされてるんでしょ?」
「ちょ、待てっ! ヴィヴィお嬢は格闘煩悩でアプローチの意味が違い過ぎるわ! っつーかなんでんなこと知ってる!?」
「フェイトさんから、ヴィヴィオが気になる男の子が居るみたい、って聞いたから。ヴィヴィオじゃないと、本命はアインハルト?」
「あっちはご先祖関連だっつーの! 姐さん達から聞いてんなら様子見諜報員だと知ってんだろ!?」
「さあ、どうだったっけ? ……って、こんな感じになっちゃうから、この話題は止めない?」
「……全力合点全開承知。確かにこれは嫌だわ」
完全なる意図返しに成功すると同時に、エリオは確信した。やはりアレクはこっちの素質もある。そのうち、荒レテ・犯ルヴァーカ、とか言われ始めるに違いない。
だから、攻め過ぎは良くない。こんな不毛な会話で同士と成れる者を失う訳にはいかない。そう思い話を切る。
すると、アレクも同意するように頷いた。なんとなく、この男は何かとこういった話題の種に成りやすいのだろうとも察していたが。
だが、何時も一緒に居て、本当に何も無かったのだろうか? とアレクは気になった。
「でもさ、エリオ」
「……何?」
「四六時中一緒だと、こう……ムラムラきてちょこっと手ぇ出したりしてねえの?」
「ぶっ! な、何言って……」
「いや、真面目に気になった。で、どうなん?」
「あ、ア
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