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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第三十一話 裏切り
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シン「レイ…」
親友の言葉を思い出していたシンにアレックスが声をかける。
アレックス「シン、大丈夫か?俺達もそろそろ出撃だぞ。浮かない顔をしているが大丈夫か?」
シン「あ、いえ…俺達はこっちに来ちゃったけど…ミネルバは大丈夫なんですか?」
アレックス「ミネルバなら大丈夫だ。ミネルバにはナオトやハイネ達がいるんだからな」
シン「………」
アレックス「心配しなくてもステラは無事だ。もっと信じてやれ…あの子は強い。奴らの目的はメサイア内部のデスティニープランの中枢システムとレクイエム本体の破壊が目的だろう。守り通すぞ…シン。」
シン「はい…でも……」
アレックス「ん?」
シン「世界を変えて、戦争のない世界を創るためなら俺は戦います。…でもレイの…レイの運命は…?」
アレックス「………」
シン「レイの明日は…どうなるんですか?俺達には未来があるのに…あいつだけ…」
アレックス「仕方がない…クローンである以上、テロメアの問題は避けられない」
シン「………」
アレックス「だが、可能性はある」
シン「え?」
アレックス「強化人間の今までの医療データを使えば、投薬による人並みの延命が可能になるらしい。」
シン「え…?」
アレックス「強化人間ではナチュラルをコーディネーター並に強化するための薬物投与だが、レイはそうする必要はない。薬を一生手放せないかもしれないが、今も似たような状況だからな」
シン「それって…!!」
見えてきた希望にシンの表情が明るくなっていく。
アレックス「レイにも明日があるということだ…」
シン「そうですか…よかった…」
レイの明日は手に入った。
だが、問題はそれだけではない。
シン「あの…」
アレックス「ん?」
シン「フリーダムのパイロット、アレックスの親友だったんですよね?」
アレックス「ああ」
シン「今更かもしれないけど、フリーダムのパイロットってどんな人だったんですか?」
あれ程の操縦技術を持つパイロットがどんな人物だったのか今更だが気になったシンはアレックスに尋ねる。
アレックス「キラか?そうだなあ…泣き虫で甘ったれで、優秀な癖にいい加減で…でも優しくていい奴だった…」
シン「……」
アレックス「あいつとは月の幼年学校まで一緒だった。俺達がプラントに移り住んで、再会した時には敵になってしまった…今もな…。」
シン「アレックス…」
アレックス「シン、今から言う言葉じゃないかもしれないが、キラもラクスもカガ
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