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VenusBlood-d×d-
嵐の戦乙女
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と聞いていたがよもやこの程度とはな」
ヘルそう呼ばれていた女性が倒れ伏す俺達を見下しながらそう口にする。
手も足も出なかった自分が弱いのは分かってたそれでもこの女性は木場や小猫ちゃん、朱乃さんや部長すら簡単に倒した。

「どうかしら?実力は問題無いしヘルは戦技教官もやっているからうってつけ人選だと思うけど?」
「ええその様ね、これからお願いします」
「ああ、それとヘルと呼んでくれて構わない私も仰せつかった以上やれる事をやる心算だ、では時間も惜しいおい貴様」
やっとこさ立てる程まで回復して皆が立ち上がるとアーシアを呼んだ。

「は、はい」
アーシアはヘルさんにビビりながら返事をする。分からなくもない、実際戦ってヘルさんは恐ろしい位に強かった正直俺も彼女に睨まれたらビビる。

「戦う術を持たないお前はこれからずっと怪我人の治療が修行だ、少しでも早く治療できるようになれ分かったな」
「は、はい」
アーシアにそう言うと今度は俺達を見る。

「お前達は私を相手に実戦訓練だ、どんどん攻めて来い戦いながら私が気付いた点を指摘して言っていく、それを意識しながら攻め続けて来い分かったな分かったら返事!!」
「「「「「は、はい」」」」」
「よし、時間も惜しい場所を移して早速始めるぞ。ではリーネさま行って参ります」
「ええ、行ってらっしゃい」
魔法陣の光に包まれていく俺達とヘルさんをリーネさんとドルドナさんは手を振りながら見送った。





・・・リーネ・グレモリー・・・
リアスのレーティングゲーム当日、私は観戦には行かず城の中庭でヘルとドルドナと一緒に紅茶を飲んで居る。
「あの、妹君のゲームを見には行かないのですか?」
「正直興味が無いわ、貴女が鍛えたのならばおのずと結果は分かるから」
「そうですか」
「そう言えばあの少年、今代の赤龍帝」
「兵藤一誠か?」
「ええ、禁手に至れなかったそうですね」
「ああ、まだまだだしかし光る物を持っていた」
「そう、これからリアスの周りは騒がしくなりそうね」
ドラゴンは争いを呼ぶ、あの子達はそれらをどう乗り越えるのかしら?
これから世界は荒れそうね、でも子供達の為に負ける訳にはいかない。

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