暁 〜小説投稿サイト〜
王道を走れば:幻想にて
プロローグ:雪化粧の修道院 ※エロ注意
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ら、キーラは力を振り絞るように陰茎を抜き取る。精液と愛液でぐちゃぐちゃに濡れた男根が夜光を受けて照らされ、その上に体内から毀れ出した精液の汁が注いでいく。キーラは崩れるように身体を倒し、慧卓の上に愛しげに寄り掛かった。

「はぁ、はぁ、授業はぁ、これでお終い、ですぅ...ケイタク様、これからはもっとちゃんとして下さいね?」
「あぁ、ちゃんとするさ。...さて、これで、『俺への』授業は終わりだな」
「えっ...」

 言葉の尻を言い終わると共に慧卓はキーラを抱いて寝台の上で反転した。キーラが寝台を背にする形。詰まる所、更なる愛を求める形。心成しか、慧卓の光が爛々としている。

「あ、あの、ケイタク様?目が怖い...」
「あんなに焦らされて、好きに動かせたのが出す直前だけ...燃焼不足だ」
「っ、あぅ、凄い硬い...」

 腹の上に押し付けられた陰茎は膣内にあった其の時よりも更に猛っているのではないか。ぐりぐりとキーラが快感に靡くように肉槍が彼女の下腹部を圧迫する。

「今度は、『君への』愛の授業を叩き込む番だ」
「...はい、分かりました....でもケイタク様、其の前に...」

 妄(みだ)りがましい色を瞳から打ち消し、純粋に恋路を走る少女のように瞳を潤ませて、キーラは慧卓の瞳を見詰めた。彗星のように輝く碧眼が慧卓の心を掴んだ。

「キス、して下さい...」

 惚けたように慧卓は彼女を見詰め、そしてゆっくりと彼女の口元に己のそれを近づけていく。キーラの可憐な口元から興奮の荒く、艶やかな息が漏れだし、その息遣いが慧卓の耳に段々と明瞭に入っていく。そして二人の瞼が下ろされた時、瑞々しい熱を帯びた唇が重なり合う。

「んっ...あむっ...」

 唇に伝わる潤いは、妖精が住まう泉の清水の如き瑞々しさを誇り、身体と精神を支配する性欲の熱をゆっくりと冷まし、愛する者への愛情を喚起していく。キーラが夢心地で何度も慧卓の唇を啄ばんだ。親鳥に餌をねだる小鳥のように甘え、愛を欲さんと接吻を交わす。ふと舞い降りた静寂の中、二人が口付けを交わす愛らしい音だけが響き渡った。
 一分も経ったであろうか、慧卓は名残惜しげにキーラから唇を離し、その濡れそぼった陰唇に己の一物を添えた。隆起したそれは夥しい精子を吐き出して尚、まだ出し足りぬとばかりに血管を浮かせていた。

「いくよ?」
「...きて、ケイタク」

 瞳を交し合う両者。其処に最早装った敬語が存在する余地などない。思いのままに言葉を紡ぎ、体躯を揺らすだけだ。慧卓はキーラの瞳の中に、熱帯びた性欲と焦がれた親愛の情を見て取り、一息に腰を突き入れて挿入を敢行する。一気に侵入した肉槍を。そして亀頭の先端が子宮にまで達して彼女の深奥を大きく揺さぶった。

「ううううっ、凄
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