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王道を走れば:幻想にて
プロローグ:雪化粧の修道院 ※エロ注意
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 軽い絶頂を覚えたのであろうか、キーラが一つ震えを来して大きな声を上げ、同時に膣の収縮が一段ときつくなる。慧卓の肉槍があらゆる方向から色情の侭に締め付けを甘受していく。
 だが慧卓の心が満たされる事は無い。己は気侭に腰を振れず、加えて竿を縛られ苦痛にも等しき快楽を押し付けられるだけ。自由に愛液を漏らして絶頂に至れるは淫靡に声を上げるキーラだけ。最早これ以上の性の乾きは理性を燃やし尽くすが如きものである。慧卓が瞳に涙すら浮かべて懇願しようとした時、キーラの嬌声が彼を押し留める。

「あひっ、子宮がぁっ!子宮がイきそうぅっっ、イクっ、イきます!!キーラのお腹の中に、いっぱい愛を注いで下さいぃぃ!!!」

 言うなり彼女は竿の紐を解く。己の一物が待ちに待った解放に伴い一層に隆起したと慧卓は本能で感じ、理性を彼方へと捨て去り、キーラのそれに合わせるように腰を血気盛んに振る。一段と強く肉が打ち付けられ、膣肉を擦る勢いが更に増した。亀頭が更なる一線を越え、子宮口に深い口付けをするように己を押し付けた。
 途端、キーラはぎゅっと瞳を瞑って声にもならぬ絶叫を漏らす。それと同時に彼女の体躯が痙攣し、膣肉の蠢きが激しさの頂点に達する。紛う事なき、絶頂だ。慧卓も同時に己の獣性を解放する。尿道を疾駆が如き勢いで熱い精液が駆け上り、子宮に押し付けられた亀頭の割れ目から迸った。膣を介さずに放たれた精液は真っ直ぐに子宮の中へと飛び入り、肉壁の内側、子宮体部を満遍なく白く染め上げていく。キーラがその熱と圧倒的な存在感を感じ取り、また一つ絶頂の波に攫われた。

「あっはぁ...またいく...凄い熱いよぉ...」
「はぁ、はぁ...」

 射精の勢いは未だ衰えず、律動する陰茎に合わせて精液が放たれる。其の量、押さえつけられて幾本もの我慢の線を乗り越えたのか、通常のそれよりも夥しきものであり、子宮の中に入りきれなかった精液が膣内へと逆流し、陰部内を埋め尽くす陰茎との隙間を縫って体外へと毀れ出した。粘着質な熱を帯びたそれは挿入口から毀れて無遠慮に寝台のシーツに降り立つ。朝になればかぴかぴとなって洗濯の労を増すであろうが、絶頂の波に震えて愛を貪る今の二人にとっては歯牙にもかからぬ問題であった
 キーラは己の中で打ち震える肉槍の存在を、そして子宮の中を襲う精液の奔騰を感じて笑みを零す。愛する者との一層の繋がりを感じさせるこの行為の絶頂は、他の何よりも彼女の心を満たすものであり、そして彼女の淫乱さをより掻き立てるものであった。ほっと安堵の色が混ぜった息をキーラが零す。だがその息は慧卓にとってみれば、行為の心地良さに満たされた雌の吐息と同じ事であった。

 漸く長い絶頂を終えた肉槍は駄目押しとばかりに小さく震え、尿道内に残った精子を放出せんと気張っている。息を大いに乱しなが
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