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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第41話 桃黒戦争決着!!どうしてこうなった?
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うな。

 吾はそこまで考えて溜息を吐いた。

「未練じゃな。……カトレアの様に足掻ければ良かったのじゃが」

 そう呟いてから、もう一度溜息を吐こうとして吾の動きが止まった。

(本当に二重契約は、不可能なのかの)

 カトレアを通じて知った主の使い魔考察の中に、二重契約の可能性があった。机上の空論にすぎぬが、主との契約は不可能ではないのかもしれない。カトレアも根拠は無いが、確信めいたものがあった様じゃ。まして吾は、主にサモン・サーヴァントで呼び出されておる。行けるやもしれぬ。

 そして吾は、今の状況で主とコントラクト・サーヴァントした場合の可能性を考えたのじゃ。

 一つ目の可能性は、コントラクト・サーヴァント自体が発動しない可能性じゃ。この場合は、主と唇をかわせただけで良しとしておこう。

 二つ目の可能性は、コントラクト・サーヴァントが発動しルーンを刻む痛みに、吾が耐えられない可能性がある事じゃ。原作のサイトは、一度契約が断たれ再契約をしておる。しかし、一度に二つのルーンを刻んだわけではない。韻竜たる吾でも耐えられる保証など無い。

(つまり今の吾に求められるのは、主との繋がりを得るのに命を賭けられるかどうかじゃ)

 そこまで考えてから、吾は立ち上がり主の部屋へ足を向けた。

虚毒(こどく)……か」

 吾の口から、知らず知らずの内にその言葉が漏れておった。

−−−− SIDE ティア END −−−−

−−−− SIDE カトレア −−−−

 白い始まりの竜が居た。

 竜はその強大な力から王として君臨していた。

 好きに喰らい好きに滅するその姿は、まさに暴君と言って良かっただろう。

 そんな暴君にも、転機と呼ぶべき事件が発生する。

 それは、暴君に挑んで来た憐れな存在の最後の言葉だった。

「もう一度家族に……」

 普段の暴君なら、気にも留めなかっただろう。しかしその憐れな存在は、暴君に手傷を負わせるという快挙を成し遂げていた。暴君にとっては、100年に一度有るか無いかの珍事だった。故に暴君がそれに興味を持ったのは、必然だったのかもしれない。

 暴君は“カゾク”について調べた。

 しかし、調べれば調べるほど下らないと断じた。断じておきながら、調べる事を止めようとはしなかった。

 そしてまた転機が訪れる。

 暴君は空腹を感じ狩りに出た。その日の獲物は番のオスとメスだった。オスはメスを連れて逃げ回るが、暴君から逃げ延びる事は不可能だった。やがて体力が劣るメスが動けなくなり、暴君は食事に移る心算だった。しかし、まだ逃げる体力が残っているはずのオスが、逃げずに暴君に挑んで来たのだ。

 その顔は恐怖に歪んでいた。だのに目だ
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