暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第41話 桃黒戦争決着!!どうしてこうなった?
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先程感じた共感の理由は痛いほど良く分かったのじゃ。
それよりもカトレアの容体を確認して……。
「足りぬな」
吾は3本目の秘薬に手を伸ばした。そして先程と同じ様に秘薬を嚥下させる。と同時に、またカトレアの情報が吾に流れ込んで来た。
ギルに告白した。返事は聞かなかったけど、絶対に良い返事が聞ける確信が私にはあった。もちろん理由は幾つかある。
ギルは心が読めると言う事実に、困りはしても嫌悪感は抱かなかった。最初に抱いていた私への恐れも、消えていたのも嬉しい。……厄介だとは思っているみたいだけど。
そして、ギル自身はどう思っているのかは、私にとってこの上ない結果が出たと言っても良い。
ギル自身は、無意識の内に“原作知識”という重過ぎる重圧に苦しんでいた。それは当然だろう。世界と言う重圧を背負い、誰にも相談出来ないのだから。そして“登場人物”である私達に、大きな引け目を感じている。最初は絶望感に苛まれていた様だが、知ってなお側に居ようとする私を、無意識に求める様になっていたのだ。
だから、ギルには私しか居ない。
いずれギルは、私と言う存在を渇望する様になる。
……私はこの時そう確信していた。
ギルが領地に帰り、私はこれからどうすべきか考えた。ギルと幸せに暮らすには、現状でまだまだ問題が多過ぎる。特に現ドリュアス家に、敵が多過ぎるのが問題だ。ギルはドリュアス家の立場を確立し、屈服させるには高くつくと敵に認識させ争いを避ける心算の様だ。なら、私も未来の妻として、出来る限りの支援をするのは当たり前だろう。
最初に行ったのは、マギ商会への支援だった。直接的な支援は、周囲の反感を買う為出来なかったが、私に出来る限りの事はさせてもらった。
一番印象に残っているのは、やはり木炭の一件だろうか。
ドリュアス家が木炭の生産を始めたと知った私は、時代遅れ燃料になった木炭のイメージを変える手伝いをする事にした。工業用燃料としての立場をコークスに奪われ、その価値を大きく落とした木炭だったが、ギルから得たマギ知識で家庭用燃料としての素晴らしさは知っていた。私はその素晴らしさを、一部の者達に吹き込んだのだ。その殆どがギルの売り文句に含まれた情報だったが、ちょっとした手助けにはなっただろう。実際に商人の売り文句と、貴族……しかも公爵家の感想ではその説得力が天と地ほどにも違う。予想外に大事になりちょっと怖くなったのは秘密だ。マギ商会の対応の早さには、正直驚かされた。あとは、食事の質が上がったのが個人的に嬉しかった。
後印象に残っているのは、マギ商会とは関係ないが、領地運営の手伝いに補佐官を派遣した事だ。
精霊と契約し新しい領地を得て、突然ドリュアス家の領地対応が鈍くな
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