第6章:女の決意・男の勘違い
第33話:敵が強いッス
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る。
子供のドラゴンって聞いたのだけど、俺よりデカイってどうなの?
ミネアのバギクロス・マーニャのメラゾーマ・ブライがマヒャドで攻勢をかけると、アリーナ・ライアン・ラピスが大魔道を袋叩きにする。
1対多数で卑怯な気もするけど、そんな事言ってる場合じゃないし、気にしたら負けだよね。
リュカSIDE END
(闇の洞窟)
シンSIDE
このダンジョンに入って1時間弱……
なのに既にボロボロな俺達。
さっきもリュカさんの的確な指示か無ければ、危うい状況であったのは誰の目にも明らかだ。
マスタードラゴン様の要望に応える為、早急に出立した事が仇になってる。
リュカさんを突き動かす為、一計を講じたウルフさんもこの状況に後悔してるだろう。
俺達に視線を向けながら申し訳なさそうに頭を下げる。
「だから一休みしようって言ったのにぃ! 神様の前だからって良い子ちゃんぶるなよな、お前等!」
「ア、アンタが……その神様を怒らせるから、少しでも協力的なところを見せようとしたんだろ! 元の時代とは違うんだから、少しは遠慮とかしろよな!」
ウルフさんの言い分は尤もだ。あの状況の中、天空城で一休みしたって心が安まらない。
「少しも遠慮しないのは奴の方だろ。過去も未来も一方的に面倒事を押し付けて、自分は高みの見物なんだぜ! ムカつくじゃん」
ムカつかないよ! 神様ってそう言う存在だろ!
「でも……流石リュカさんですね。リュカさんの的確な指示が無かったら、今頃どうなっていたか……これからもお願いしますね!」
こんな極悪なダンジョンは俺等だけでは辛すぎる。少しでもリュカさんの協力を得なければならないだろう。
「はぁ、何言ってんの? さっきので大魔道との戦い方は解っただろ。もう僕の事を当てにせず、自分たちで戦い方を考えろよ! この世界の住人はお前等で、お前は勇者だろ……直ぐに他人に頼るんじゃない! 僕の息子はお前の子孫だが、リーダーとして立派に立ち回ったんだぞ! 彼女が生き返る様に協力したのだから、後は自分で何とかしようと努力しろよ!」
む、無茶言うなよ……こんな個性的な面子のパーティーなんだぞ。
とは言えグゥの音も出ない言い分に、俺は黙って俯く。
慰めを求めたのか……同情を求めたのか……チラリとシンシアに視線を向けたのだが、厳しい視線で俺を見詰めている。
「シン……そうだよ。折角リュカさんが一緒に来てくれたんだから、全てを頼るんじゃ無くて、危ない時だけの助っ人として頼りなさい! 本来は勇者である貴方が、皆さんを導かなきゃならないんだからね」
俺の視線に気付いたシンシアは、優しい言葉では無く厳しい台詞で突き放す。
「べ、別に……俺だって勇者に生まれたかった訳じゃないよ! 普通の人生
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