暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第40話 桃黒戦争勃発!!妹は耳年増
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レアとアナスタシアの間に割って入りました。
「喧嘩するなら、自分の部屋で寝てください」
2人揃って不満そうな顔を浮かべましたが、この場は引いてくれたようです。しかし、とても楽観出来る状況ではありません。私は常に、2人の間に入るポジションを取る事にしました。
そしてどうにか横になった所で、問題が発生しました。左右をカトレアとアナスタシアに固められて、足の間にはティアが丸まっています。最初はカトレアの柔らかい物に、ドギマギしていましたがそれどころではなかったのです。
「……熱い。それに動けない」
季節が冬の寒い時期とはいえ、熱くて眠れないのです。それだけならまだ良かったのですが、左右からがっちり固定されていて、身動き一つ取る事が出来ません。熱いのでのどの渇きも辛いですが……。
(トイレ行きたくなったら如何しよう)
かなり切実な問題でした。……本当に如何すれば良いのでしょうか?
寝る前にトイレに行く等の対策を取って、1週間ほど乗り切りました。と言うか、物凄くキツイです。
この1週間は2人の説得に、多くの時間を費やしましたが、全く聞き入れてくれませんでした。
アナスタシアからは「兄様は、あたしのこと嫌いなの?」の一言で、物の見事に返り討ちです。カトレアは話を聞いてくれるのですが、無言で目を合わせられただけで
返り討ち
(
ギブアップ
)
に……。
この時私は、睡眠環境の改善にばかり心血を注いでいました。しかしそんな私に、カトレアが不満を感じているのに気付く事が出来なかったのです。
考えてみれば当然と言えるでしょう。勇気を出して同衾に踏み切ったのに、相手が自分を意識しないどころか、快適な睡眠をとる事ばかり考えているのですから。女性側から見れば、酷い侮辱と感じて当たり前です。カトレアは私の心を読めるので、私の辛さを分かってくれている様ですが、それで不満が無くなる訳ではありません。目に見えて私への挑発行為が増えて来ました。
そして、とうとう地雷が爆発する事になったのです。誰が踏んだかは、私には分かりませんが……。
「ねぇ ギル。しない?」
突然カトレアがそんな事を言って来ました。ティアは分かりませんが、隣ではアナスタシアが寝息を立てています。
「するって、何をするのですか?」
私は分かっていても、しらじらしく聞き返しました。
「セックス」
やっぱり。……と言うか、今回はストレートですね。
「駄目です。婚前交渉は厳禁です。第一、アナスタシアとティアが居るので出来ません!! 絶対に無理です」
「2人とも寝ているから大丈夫よ。それに、来年の3月中にする約束じゃない」
カトレアの切り返しに、ぐぅの音も出ませんでした
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