暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第40話 桃黒戦争勃発!!妹は耳年増
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不味いわ」

 それっきり、部屋の中から声が聞こえなくなりました。

(取りあえず3人()、O☆HA☆NA☆SHI()()きますか……。確か三馬鹿メイドは、4人部屋で同室でしたね)



−−−− SIDE ディーネ −−−−

 昨日は朝からアナスタシアに、とんでもない事を聞かれた上に、かなり痛い目にも会いました。そして昨日の今日で、早朝に轟いた声は凄かったです。別荘が揺れたと錯覚するほどでした。

「減俸じゃぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!」

 あれは間違いなくギルの声ですね。後で事情を聴かなければ……。

「ディーネ様。お茶の準備が出来ました」

 振り向くとそこにはやつれた顔のメイドが居ました。

「如何したのですか? アルメル。また三馬鹿が何かやらかしたのですか?」

 メイドの名前はアルメルと言って、件の三馬鹿メイドと同室の娘で、よく三馬鹿の巻き添えを食らっている可哀想な子です。

「はい」

「今度は何をやらかしたのですか?」

 お茶が用意してある席に移動しながら、理由を聞いておきます。あまり酷い様なら、部屋の移動も考えないと可哀想です。

「昨日の夜から今朝にかけて、ギルバート様だけは絶対に怒らせてはいけないと学びました。やはり、普段温厚な人ほど怒らせてはいけないのですね」

「はい?」

 予想外の答えに、私の口から間抜けな声が漏れました。

「……何があったのですか?」

「聞かない方が良いと思います」

「ここまで来ると、聞かない方が怖いです」

 アルメルは溜息を吐くと「分かりました」と返答をしました。

 そして、その口から飛び出した話の内容に、私は頭を抱えてしまいました。

(取りあえず、アルメルは部屋の移動をさせましょう。それから、私もギルだけは絶対に怒らせないようにしよう)

 私はそう固く誓いました。

−−−− SIDE ディーネ END −−−−



 最近使用人達が、やたらと私を怖がる様になりました。流石に半年間の減俸は、やり過ぎだったでしょうか? 情状酌量の余地(一応、親兄妹ではタブーと教えていた)があったので軽くした心算だったのですが……。実際に三馬鹿メイドは、泣いて喜んでいたので問題ないはずです。アルメルを含め、厳重に口止めしておきましたし。そしてアナスタシアの相手が、私である事もアルメル含め三馬鹿には教えていません。(アナスタシアが直前に、私にも相談しに来た事にしました)

 それとも、三馬鹿の恐怖をあおる為だけに用意した拷問道具(石抱き)が原因でしょうか? それを部屋に残して来た事かな? それとも去り際に「迂闊なあなた達なら、すぐにでも使う事になりそうなので、このまま部屋
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