暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
58話:激闘 開始
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はやてはリインフォースUに声をかけ、ユニゾンを開始する。茶色の髪は銀色のような白に、目はより澄んだ青へ変わる。
「行くよ、バルディッシュ」
〈 Yes, sir. Sonic form. 〉
フェイトはバルディッシュに声をかけると、フェイトのバリアジャケットが変化する。マントがなくなり、より速度重視のものへ。シグナムとの戦闘の時よりも完成度を高めた、『ソニックフォーム』だ。
「行こう、皆!」
「「うん!」」
「バルディッシュ!」
バシュゥ、なんて空気を弾くような音を響かせ、フェイトの姿が消える。次に姿を現したのは、ディケイドの後ろだった。
「はぁぁぁ!」
「っ…!」
背後からハーケンフォームのバルディッシュを振り下ろす。ディケイドは即座に反応し、剣を逆手に持ち防ぐ。その反応速度にフェイトは驚きつつも一旦離れ、今度は横から一閃する。
だがディケイドはそれが命中する前に、バルディッシュの柄を部分を左足で受け止め、地面に押さえつける。
さらに押さえた左足を軸に、フェイトへ向けて右足を振り上げる。
「っ、がぁっ!?」
フェイトは即座に左手の手甲で防御しようとするが、防ぎきれずに吹き飛ばされてしまう。その際、ディケイドによって押さえられたバルディッシュは手放してしまう。
吹き飛ばされたフェイトは近くのビルに打ち付けられる。ビルには蜘蛛の巣のようにヒビが入った。
「うぅ…!」
苦痛に悶えるフェイト。それを他所に、ディケイドはバルディッシュを踏み潰そうと足を上げる。
「アクセルシューター!」
「っ…!」
それを阻止しようと、なのははアクセルシューターを放つ。ディケイドはそれを避けるべく、バルディッシュから離れ、ライドブッカーで弾く。
それに追い打ちをかけるように、はやては周囲に魔力刃を展開する。
左右に三本ずつ。それを二組、計十二本の魔力刃を展開し、切っ先をディケイドに向ける。
『準備完了です!』
「バルムンク!行けぇ!」
十二本の魔力刃は、ディケイドに向けて一斉に放たれる。上下左右、縦横無尽に駆ける刃。
だがそれもディケイドはことごとく躱していく。その隙になのははバルディッシュを拾い、フェイトの元へ向かう。
「フェイトちゃん、大丈夫?」
「う、うん…大丈夫…」
フェイトはなのはからバルディッシュを受け取ると、ゆっくりと立ち上がる。
「結構、状況厳しいね…」
「うん…でも、絶対にやらなきゃ」
なのはの言葉にフェイトは頷く。
ディケイドはその間にライドブッカー・ガンモードで魔力刃を打ち抜き、さらになのは達に銃口を向けた。
「来るよ!」
「うん!」
引き金が引かれ、放たれた弾丸をなのは達は飛び上って避ける。二人はそ
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